小鳥ちゃんと烏と猫と…HQ 3

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澤村｢整列！ありがとうございました...！｣

｢｢｢ありがとうございました...！｣｣｣



試合後、応援席に向かって挨拶をする烏野メンバー



｢っ...、お疲れ様でした...！｣

嶋田｢お疲れ！｣

滝ノ上｢いい試合だった！｣



堪えきれない涙がボロボロと零れながら、精一杯の拍手を送るA



嶋田、滝ノ上の他にも、この試合を見ていた人達から暖かい拍手が送られた



滝ノ上｢...負けた時にさ、いい試合だったよって言われんのが嫌いだったよ。｣

嶋田｢え...｣

滝ノ上｢でも負けたじゃんってさ。けど...いざ声をかける側になった時、それ以外に妥当な言葉って分かんないもんだな。｣

｢うっ...、...くっ、｣

嶋田｢...よくやったよ、｣



未だに涙が止まらないAの頭を撫でる嶋田



｢っすみません、もう、大丈夫です...ミーティング、行かなきゃ...｣

滝ノ上｢あぁ...｣

嶋田｢大丈夫？落ち着いた...？｣

｢いえ...でも、こんな泣き顔は頑張った選手達に見せられないので...大丈夫です！｣



グイッと涙を拭うと、ニッと笑って見せるA



ふぅ、と息を吐くと、2人に頭を下げて選手達の元へとかけだした



｢皆さん、お疲れ様でした...！｣

澤村｢小鳥遊...｣

｢...皆さん、すごく、すごくカッコよかったです。｣

東峰｢あぁ...ありがとう...｣

｢負けちゃいましたけど...でも、こんなに胸が熱くなる試合...私、烏野に来て、マネージャーやれて、最高に幸せだなって思いました...！｣



上手く言葉が見つからずとも、必死にそう言葉を紡ぐ



選手達の顔をまともに見られず、また涙が込み上げてきてしまい俯く



菅原｢Aちゃん、あの...｣

清水｢そろそろミーティング始まるから...｣

田中｢日向達、まだ戻ってきてないッスね...｣

｢っ、私、呼んできます...！｣



そう言うと、涙を見られまいとバッと勢いよく走り出した



｢(危ない...また泣く所だった...)｣



深呼吸をし、心を落ち着かせ、日向と影山を探す



日向｢っ、謝ってんじゃねぇよ...！｣



外から日向の怒鳴り声が聞こえ、急いでそちらへと向かう



日向｢俺に...俺に上げたのが間違いだったみたいに言うな！｣

影山｢っ！｣

｢やめて...！｣



影山を押し倒し怒る日向に、慌てて駆け寄り引き離そうとする



｢お願い、やめて翔陽...！｣



そこへ、武田も2人を呼びに来た所だった

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