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長袖 ページ14

放課後。



お「俺しかいねーなら半袖でも良くね」



『ううん、絶対見せないって決めてるから』




元々汗をあまりかかない私にとっては好都合だ。



そんな私を、おそ松くんはいつも不安そうに見てくる




お「お前、いつかぶっ倒れるぞ」



『そしたらその時かな』




「へいへい」というおそ松くん




あー、呆れちゃったかな





お「なぁ、幼なじみって、良いよな」




『…へ?』




お「いやさ、ひょんなことから恋愛に発展してとかよくある話じゃん??それでいけば、俺もトト子ちゃんと恋愛関係なれるのになーって」




『…おそ松くんならいけるよ』




お「え!まじ?」



嫌だ。




おそ松くんとトト子ちゃんがくっつくのは、



嫌だ。





トト子ちゃんじゃなくて私がいい




だって、トト子ちゃんとおそ松くんが付き合ったら、



もうこうやって帰れないじゃん、




朝も一緒に行けないじゃん。



お「A?」




やだよ、そうやって優しく話しかけないでよ




心做しか苦しくなってきた




お「お前汗すごいけど大丈夫か?」




わかんないよ



呼吸してるはずなのに上手く酸素が吸えない




お「A、A、!」




怖いよ…この当たり前が消えるの…







嘘だよ…おそ松くん…



上手くいくなんて思ってない



失敗して欲しいって思ってる




ごめんね。

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作者名:うみちゃん | 作成日時:2023年11月26日 17時

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