全日制の姫 2 (ページ10)

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姫60 ページ10

『轟くんまだ寝ないの？もう2時だよ？』

轟｢ん、あぁ、包帯巻き終わったら寝る。先に寝てろ｣

『でも』

轟くんの右腕を見た

本来私につく筈だった傷が、轟くんの右腕についている

轟｢何心配してんの｣

『そりゃ、まぁ、』

轟｢これくらい気にすんな、こうしときゃ治るから｣

そう言ってまた包帯を巻きはじめた

なんとなく、轟くんの隣に座った

轟｢どした｣

帰り道とは違って、優しい口調だ

『轟くんはさ…これからも…仲良くしてくれる？』

轟｢なんだ急に｣

『私と、ずっと仲良くしてくれる？』

深夜のテンションと言えばいいのか

寂しいんだ

いつか、ここを、鬼邪高を卒業したら、皆バラバラなっちゃって…

連絡も少なくなって…

こうやって居られないんじゃないかって…

轟｢当たり前だろ。何言ってんだよ。｣

私の頭を優しく撫でて、｢寝るぞ｣と、轟くんは立ち上がった

轟｢俺は、Aと離れる気は無ぇから、安心しろ｣

『うん、！』

あー、そんなこと言われたら期待しちゃうよ私？？