全日制の姫 2 (ページ8)

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轟58 ページ8

警察が来た時にはもう奴はヘトヘトだった

村｢ギリギリせーーふ、Aちゃん、大丈夫そう｣

Aを抱き抱えて村山が笑って来た

ﾊｧ…と村山も珍しく息を切らしていた

村｢てかさその右腕何？オシャレ？｣

『うるせぇな…今抜くんだよ』

ｽﾞﾎﾟｯと腕からそれを抜くと、それなりに血が出た

村｢あー、痛そーー｣

『痛そうじゃねぇよ痛てぇよ』

辻｢轟！大丈夫か！村山から話聞いて来たけど…て怪我してんじゃん！

芝マンが保健室で待ってる、治療してもらえ｣

『あぁ、そうする。村山、悪ぃがAを保健室に連れてってくれ。』

村｢仕方ないなぁ、買い物はまた今度な｣

保健室で芝マンから治療してもらった

意外と器用なのな

芝｢腕以外はそんなに傷はなさそうだからよかった｣

『あぁ。ありがとな』

村｢でも良かったねー、Aちゃん怪我なくて｣

『あぁ。そうだな』

ほっと一息、着いていたところ。

司｢轟、終わったよ…｣

『おぉ。悪かったな司。』

司｢本当だよ…はいこれ。A子の動機だって｣

｢警察のやつ、俺まで職質しやがったぁ｣と、ぐでっとした司が、どこかあざとい。

『ありがとな』

別に知らなくても良かったが、なんとなく気になってしまった

司｢まぁいいけどよ、それよりその腕大丈夫か？｣

『まぁ、生活に支障はないだろ。腕が上がらない位で』

村｢それ、思ってるより辛いよ｣

『俺はお前と違う…ておい何勝手にAの手握ってんだよ離せ』

村山のヤツ…Aの左手を握って｢手が冷たかったから温めてる｣とか意味わからないことを言い出した

司｢早く告れよ、譲ってやるんだからさ｣

『譲られた記憶は無いし争った記憶もない』

司｢はは、冗談だよ｣

突っ込むのも疲れてきた

あぁ。早く目覚ましてくれねぇかな。