全日制の姫 2 (ページ4)

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姫54 ページ4

次の日

『じゃあ、先行ってるよ？』

轟｢本当にひとりで大丈夫か｣

『大丈夫だよ！』

轟くんは村山さんと一緒にお出かけらしい

一人で帰ると言ったら、心配だから鬼邪高から家が近い轟くんの家にいろと言われた

轟｢やっぱ、家まで行く｣

『本当に大丈夫！村山さん待たせてるんでしょ』

校門の近くで轟くんを村山さんの方向に押して、私は轟くんの家に向かった

『轟くんの、家の鍵〜…はぁ』

こんなにお互いの家で遊ぶ仲になったのに、ずっとそれ以上の進展がない

だからといって、家の中では変なこともしない、

ただご飯を食べて、駄弁って、宿題して、寝る

『私は好きなのにな〜』

でもこの関係は崩したくない

崩れていくのが怖い

『ずっとこのままでいいのかな』

少し寂しい、いつか、轟くんに彼女が出来て…

そしたら私は…

『わ…！あ、ごごめんなさい！ボーッとして…怪我とかありませんでしたか？』

変に悲しくなってしまい、目の前に人がいるのにぶつかってしまった

何してんだろ本当に

とりあえず急いで謝って相手の顔を見た

A｢やっっっっと見つけた。お前のせいで…全部めちゃくちゃよ…｣

『え、A子…？？？どうして…？？』

A｢どうして？じゃないわよ！！！！！｣

目の前にはA子一人

急に殴りかかってきた

『ちょっ…やめて…！』

急いで逃げようと学校に向かって後ろを向いた

A｢お前のせいで…！！｣

『やめて…嫌！…』

後ろを向くんじゃなかった

腕を引っ張られ、狭い路地に連れていかれそうになった

『やめて…お願い…』

当時の記憶が蘇る。

痛い怖いこわい辛いいたい苦しい嫌だだれか…

『轟くん…！！！んんっ！！』

A｢一丁前に声出すんじゃねぇよ…お前にはここで消えてもらうんだよ｣

頑張って抵抗するも力が入らない

そのまま馬乗りにされ、口を塞がれ私はされるがままになってしまった

A｢ﾀﾋねよ…｣

路地裏は、暗くてよく分からないけど

A子が手に持ってるのが鋭い何かだと言うのはわかった

轟くんは…村山さんと、一緒か

辻くんも芝マンも…みんな、居ない…

あぁ、ここで終わっちゃうんだ

轟くんに、言えなかったな、。

血の気が引けてくる

たぶん、怖いんだ、

｢何やってんだ！手ぇ離せ！！！！｣

誰かの声が聞こえた気がする

私はそのまま、気を失った