全日制の姫 2 (ページ24)

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姫74 ページ24

『え、進路？？』

轟｢あぁ、そろそろ決めねーとやばいだろ｣

『進路、かぁ。』

芝｢俺はまだ決まってねーな｣

辻｢おれもー…てか轟はどうすんの？｣

夏休み。

まぁ毎日が夏休みみたいなもんだから実感もクソもないんだけどさ。

私たちは行く場所もすることも特にないので結局学校に集まってる

施錠関係云々は察してくれ。ここは鬼邪高、そういうことです

轟｢俺は…大学行きたい…｣

司｢え！大学！？大学！！？｣

轟｢うっせーな馬鹿黙れ｣

芝｢でもここから大学って…行けるの？｣

辻｢名前だけで落ちるだろ｣

楓｢大学…かぁ。いいな、俺も行きてぇな｣

『…大学』

洋介くん、大学行きたいんだ。

どこだろ。頭いいしいい所かな

轟｢ま。希望論みたいなもんだ。行けなきゃ行けないで構わねーし。俺はこの後用事あるから帰るわ｣

洋介くんは立ち上がると、カバンを持って教室を出てしまった

『あ、待って洋介くん！』

轟｢ついてこなくていい。｣

『え〜。。』

眉間に相当シワ寄せている。

ついてったら殴られそうだから(？)私はカバンを持ったまま硬直した

辻｢轟？｣

芝｢機嫌悪いな〜…Aにまであんな態度取るなんて｣

司｢自分から振っといてな｣

楓｢司お前があんなに驚くからだろ！｣

司｢はぁ！？俺はただすげぇなって思って言っただけのどこが悪いんだよ！辻と芝の方がひでぇだろ｣

辻｢はぁ！？｣

芝｢俺らかよ！？｣

『まぁみんな落ち着いて！』

掴み合いを始めそうになったので何とか止めた

芝｢明日になれば普通になって戻ってくるとは思うけど…｣

『そうだといいな…』

楓｢大学。か。俺も行きてー…｣

司｢わかる｣

芝｢でもさぁ。｣

楓｢良いか、高校がなんだ、脳さえあれば大学だろうと専門学校だろうと目指せんだよ｣

楓士雄くんはニヤッと笑うと、

楓｢俺らみんな、進学しようぜ！！！｣

芝｢はぁぁぁ！？｣

司｢マジで言ってんの！？｣

『みんなってみんな！？ここにいる？』

楓｢なんだよオメーら出来ねーと思うなよ？
俺らだって、やるときゃやるんだよ
進学してもっと世の中知ろうぜ？？？｣

司｢俺は…大学行きてぇ｣

辻｢俺まだわかんねぇや｣

芝｢俺も。｣

『私は大学だな』

楓｢よしじゃあ明日から勉強な！Aどろっきに伝えておけよ！｣

そう言って楓士雄くんは走って帰ってしまった