彼は何者？ ページ9
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TH「ひひ、俺、ミズキに会いに来たんだ。」
「…はい？」
この人は、どうしてこうも、そんな発言が意図も簡単にするりと出てくるのだろうか。
今の言葉、世の女性の心、670人くらいは鷲掴みできそう。
「…あ、会いに来たとは？…なんで？」
…頭ではそんな呑気な事言っちゃってるけど、やっぱり恥ずかしい。
消え入りそうな声でキム君にそう聞くと、彼がさっき私に降りかざした紙を、目の前に差し出される。
TH「あのね〜、これ！これ渡そうとしてた！」
「…え、これ…、」
今私の目の前にある紙…いや、絵。
それは、私が公園に落としてきた物。
今の今まで、すっかり絵の事を忘れていたけれど。
なんでキム君が、この絵を持ってるのか、驚きで言葉が出なくて、固まってしまう。
TH「これ、大事な物でしょ？ミズキ、落としちゃだめじゃん。」
「…ご、ごめんなさい…。」
ふふ、と笑って、私の手に絵を握らせるキム君に、何故か謝る私。
…あれ、私、あの公園で、キム君みたいな人見たことあるっけ。
青色の絵の具だってそう。
…私、あんなのいつどこで落とした？名前なんて書いてないのに、なんでキム君は分かるの？
意味深に思いながら、絵に向けてた目をキム君に滑らせる。
「…、なんで。」
TH「え、なんで？」
ぱち、と不意に目が合うと、うーん、と考える素振りを見せて、私にもう一度向き直る。
TH「…んー、今は詳しく言えないけど…。
強いて言うなら、俺はミズキの落とし物拾い係、かな？」
「…落とし物、拾い係…。」
てへっ、と笑って、美術部の部室を散策しだすキム君に、もう訳が分からなくなる。
…何、それ。落とし物拾い係って？
…あれ、もっと真面目な答えが出てくる雰囲気だったのに…。
落とし物拾い係って…。(2度目)
数分前、思わず真剣に聞き入った私に損をする。
…でも、詳しくは言えないって、なんだろう…。
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Biglove - つばき。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!青春って、どうもこう切ない気持ちだったり、もどかしい気持ちがあったりしますよね。これが完結したら、ベビーシッターの方もダラダラ更新がまた始まるので!!こちらこそ、この作品を見つけてくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月5日 11時) (
レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
つばき。(プロフ) - コメント失礼します。この作品の世界観が大好きで思わずコメントさせていただきました。切ない青春の一ページを見ている気分で、すごく惹かれました！ベビーシッターの方も読ませていただいてます(*´∀`)素敵な作品に出会わせてくださってありがとうございます！ (2020年5月4日 14時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - もちろん覚えてますよ!!ぐぅにむさんは受験生ですか！青春真っ盛り、いや、これからですねぇ(*´∀`*)勉強も頑張って下さい。そして癒しが必要とあらば、是非私の作品読みに来てくださいね!応援してくださり、ありがとうございます(^^) (2020年5月3日 13時) (レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - こんにちは！湯海さん！覚えてますか？ぐぅにむです！全然、不評じゃなくないですか！人気ありますって！面白いし！はるか昔ってことは失礼ですが私より全然年上ですね！わたし、中3なんで！受験生なんです！先輩！(？)応援してます！頑張ってください！ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - 初コメありがとうございます(滝涙)私自身もこういうTHA.青春物語かくのは初でして。遥か昔の自分の高校時代を必死に思い出して書いております(笑) (2020年4月25日 12時) (レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯海 | 作成日時：2020年4月8日 13時
