落とし物少女 ページ5
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MM「ミズキ！朝ごはんは食べてかないの？」
「ごめん、もう時間無い！いってきます！」
お母さんのいってらしゃいの声を聞かずに、家から飛び出る。
やばい。やばいやばいやばい。
完っ全に遅刻だ。
昨日の夜、リュックの中身を整理してたら、手本の絵が一枚無くなってて。
あの絵は、スランプ前の上手く描けた絵で、これぐらいになれるようにって目標にしてて、いつも持ち歩いてたのに。
必死に部屋中探し回ったけど、どこにも見当たなく、そのまま力尽きて爆睡。
気づけば朝を迎えてて、窓からは一筋の明るい日射し。
すぐにベッドから飛び降りて、シャワーを浴びて、髪の毛を適当に乾かして制服を着て。
「あー…！そうだ、公園に置いてきたんだ…！」
そして今現在、公園に置いてきたということを思い知る。
自分で描いた物だけど結構特別で大切なものなんだよね。…どうしようかなぁ。
…って、こんな時でさえ頭は絵のことばっかり。
今は学校に着く事だけを考えないと。
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「…ふぅ、」
…なんとか間に合った…！
思わず勢いよく扉を開けたせいで、クラスの視線をかっさらって、恥をかいたけど
遅刻して怒られる事は回避できたから良しとしよう。
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TH「…ねぇ、」
「はいっ？！」
ぼーっと窓の外を眺めていると、突然誰かに肩を叩かれる。
ばっ、と振り替えると、柔らかく微笑む男の子、
TH「これ、落としてるよ。」
「…えっ、あ、はい。
あ、ありがとう、ございます…。」
クラス一の人気者、キムテヒョン君がいた。
ギクシャクしながらお礼を言うと、にこっと笑いながら、どういたしましてと言って、友達のところへ戻っていく。
.
…キム君に、初めて話しかけられたんだけど…。
どうしよう、変な汗かいた気がする。
緊張で、爪が食い込むぐらい強く握りしめる右手には、さっきキム君から渡された物があって。
…え、何この固いもの…。
ていうか私、また落とし物したの？
不思議に思いながらゆっくりと手のひらを広げると
「…え、青色の絵の具…？」
名前は書かれてないけれど、
それは確かに、私の物(絵の具)だった。
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Biglove - つばき。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!青春って、どうもこう切ない気持ちだったり、もどかしい気持ちがあったりしますよね。これが完結したら、ベビーシッターの方もダラダラ更新がまた始まるので!!こちらこそ、この作品を見つけてくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月5日 11時) (
レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
つばき。(プロフ) - コメント失礼します。この作品の世界観が大好きで思わずコメントさせていただきました。切ない青春の一ページを見ている気分で、すごく惹かれました！ベビーシッターの方も読ませていただいてます(*´∀`)素敵な作品に出会わせてくださってありがとうございます！ (2020年5月4日 14時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - もちろん覚えてますよ!!ぐぅにむさんは受験生ですか！青春真っ盛り、いや、これからですねぇ(*´∀`*)勉強も頑張って下さい。そして癒しが必要とあらば、是非私の作品読みに来てくださいね!応援してくださり、ありがとうございます(^^) (2020年5月3日 13時) (レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - こんにちは！湯海さん！覚えてますか？ぐぅにむです！全然、不評じゃなくないですか！人気ありますって！面白いし！はるか昔ってことは失礼ですが私より全然年上ですね！わたし、中3なんで！受験生なんです！先輩！(？)応援してます！頑張ってください！ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - 初コメありがとうございます(滝涙)私自身もこういうTHA.青春物語かくのは初でして。遥か昔の自分の高校時代を必死に思い出して書いております(笑) (2020年4月25日 12時) (レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯海 | 作成日時：2020年4月8日 13時
