トリップしたのだが、もしかしてチートかもしれない。【ワールドトリガー】 (ページ4)

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チートと転校生③ ページ4

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「あらほんと。空閑くん、アクセサリはダメなのよ」

「ふむ？」

遊真が首を傾げる中後ろの三馬鹿はまだニヤニヤニヤニヤ。

「はずしなさい、私が預かる。さあ」

森林先生が手を差し出した。

「えっ……ムリです」

「は？「ムリです」じゃないよ、ほら渡しなさい」

「いやいやいや、ムリムリ。ほんとにムリ」

「アクセサリは禁止！校則でそう決まってるんだよ！学校に通う以上は守ってもらう！」

遊真はガーンと肩を落とした。

「じゃあ学校はあきらめます……おじゃましました……」

はあ！？

「はあ！？ちょっ、待ちなさい、キミ……！」

頭を下げ、教室を出ていこうとする遊真。

そんな時「先生」そう言った三雲修の声がした。

「……何か、事情があるんじゃないでしょうか。その指輪をはずせない事情が」

「……そうです、彼には事情があるはずです！」

「事情……？」

「三雲くん、白月さん」

「なんなのかね？その指輪は」

そう言った森林先生に遊真は答えた。

「親の形見です」と。

また三馬鹿が何かといったのだが、私は聞いてないことにした。

親の形見というのが本当のことだということを知っているからそれは聞かなかった。

「……キミねぇ、そんな出まかせが」

「？本当です。親の形見です」

先生が言い終わる前に遊真が言った。

遊真のその視線に本当だと分かったのか、「分かった」と言い水沼先生を連れて教室を出て行った。

「三雲くん、白月さん、空閑くんのこと、よろしくね」

「え？」

「はい」

遊真がこちらに向かって歩いてきて、私と三雲くんを見て、ニコッと笑った。

「よろしく」

「……よろしく」

そうしたら遊真の周りに人が集まって来た。

しばらくして、遊真がゆっくりと席に座った。

「…A」

「ん？」

「今日、一緒に帰れるか？」

「いいよ」

ありがと、と言った遊真に紙くずが投げられた。

後ろをチラリと見るとやはり、三馬鹿が。

遊真も違和感があったようだが、気付かないふり。

まだ投げ続けるので私も我慢の限界。

「なあ。なにこれ、どういうアレ？」

「「なにこれ」だってよ。挨拶だよ、挨拶。日本式歓迎の挨拶」

「おいやめろ！こんなことして恥ずかしくないのか！ぶっ」

注意する三雲くんに漫画が投げられた。

「なるほど、挨拶ね」

遊真は投げられた紙くずを親指と人差し指の間に挟むと三馬鹿のうちの1人に投げた。

それに対して怒る三馬鹿に遊真がひと言。

「おや？あいさつなのでは？」

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