トリップしたのだが、もしかしてチートかもしれない。【ワールドトリガー】 (ページ3)

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チートと転校生② ページ3

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歩きながら遊真と話をしていた。

平然としているけど心はドッキンドッキン！

だって大好きだった空閑遊真が目の前にいるんだよ！

平気なはずないでしょ！

……遊真がここにいるってことは原作が始まるということ。

とうとう始まるか、原作。

この世界に来て早１５年。

一度やった勉強を二回もすることによって成績はいつもトップ。めんどくさい日々であった。

「A、学校というのはみんな同じ服を着ているのか？」

学校に着き、遊真と学校をグルグル待ってあるクラスのドアの間から中の様子を見る。

「制服ね、この学校の生徒は着ることになってる。ほかの学校の生徒はほかの学校の制服を着てるよ」

「なるほど。礼式兵装みたいなもんか」

「……キミ、どこのクラスの子？後、白月、遅刻。早く教室行きなさい」

「はーい」

ドアがガラッと開けられ、授業をしていた先生が顔を出し、そう言った。

ちょっと先生、私に対する態度、行けないと思います。

３年３組。それが私のクラスである。

私はいたって普通に教室に入る。

「白月、また遅刻か！」

「まあね。今日はちなみに寝坊でーす」

するとすぐにまた遅刻か！と声をかけられる。

私って人気者だったり？

「あら、白月さん。遅刻よ、すぐに席に座りなさい」

担任の水沼先生がそう言うので大人しく席に座る。

左隣の席は空いてあって右隣はおとなしい系の男子。左隣のその左はあの三雲修の席である。

三雲くんを見つめているとふと目が合った。

『なんだ？』

口パクで三雲くんが渡しに行ってきた。

『別に』

そう答えると困ったように彼は笑った。

ドアが開けられ入って来たのは先ほど別れたばかりの遊真だった。

遊真は背伸びをして黒板に［くがゆうま］と書いた。

「空閑遊真です！背は低いですが、１５歳です！遅れて申し訳ない！」

ぺこりと遊真は頭を下げた。

「空閑くんは最近まで外国に住んでいて、日本に住むのは初めてだそうなのでみんなで助けてあげましょう」

先生がそう言うと周りが騒がしくなる。

「外国人？」「帰国子女ってやつでしょ」という声が聞こえる。

後ろの三馬鹿がニヤニヤしている。

ハッキリと言って気持ち悪い。

「センセー、そいつ指輪つけてます！校則違反じゃないんスかあー？」

三馬鹿の中の一人がそう言った。

すると厳しい森林先生は眉を歪ませた。

「指輪……？」

なんだろ、漫画でも見たのに実際に目にすると

──とてつもなく、イラつくんだけど。

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