#28 ページ28
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図書館に来てから、2時間以上たったと思う。
そしてこの本も、クライマックス。
主人公が、自分は今居る王国の“皇女”だと知らされる。
隣国の王が主人公の国を乗っとろうと知り、隣国と争わないように皇女として勇ましく闘う場面。
弱気な自分とは違う自分の使命を貫き通すその姿が本当にかっこよくて。
こんなにひとつの本に感情移入したのは久しぶりで。
最後のエピローグで、泣いてしまった。
なき叫ぶとか、そう言うのじゃなくて、感動の涙というか…。
ここは図書館だし、今は夏休みで人は多くいるから、泣き顔をあまり見られないように手で顔を覆う。
すると、
ｶﾞﾀﾝｯと椅子の動く音が前から聞こえて、何事かと顔をあげると
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「…ぇ、ゆ、ゆんぎ、君…。」
心配そうな顔で私を見つめるゆんぎ君が立っていた。
YG「おい、泣いてるけど、どうした？
体調でも悪いのか？それともなんか嫌な事思い出したか？」
「…え、あ、」
一瞬幻覚かと思い、パチリと瞬きをするも、やっぱりゆんぎ君は目の前に居るわけで。
そう思えばペラペラと一気に喋り倒したゆんぎ君。
私は、急いで涙を拭って泣いてしまった訳を説明する。
「…だから、別に嫌な事とか、体調不良とかで泣いた訳じゃ無いの。」
YG「…何だ、そういう事か。」
ゆんぎ君はふっと一筋息を吐くと安堵したかのように私の前にある椅子にすとん、と座った。
「…ゆ、ゆんぎ君、」
YG「…ん？」
「その…、心配かけて、ごめんなさい…。」
YG「へ？」
何だか大した事でも無いのに、ゆんぎ君にわざわざ心配かけて…。
それに、
「…本で感動とか、今時変だよね…。」
恋愛モノの文庫本とか、そういうのじゃなくて、私の場合、童話の様な世界で感動して泣くなんて…。
気づくと私の顔は下を向いてて、何も言わないゆんぎ君に若干怯えてると
ふっ、と笑い声が聞こえて、前を向くとにこやかに笑うゆんぎ君が。
毎回思うけれど、私の発言のどこが可笑しいのかな。
ゆんぎ君、毎回笑ってる気がするよ。
笑ってるゆんぎ君を見つめていると私の視線に気が付いたのか、笑顔のままこちらを見るゆんぎ君。
「…ぇと、ゆんぎく」
YG「毎回だけど、本当アヤって、
ネガティブだよなぁ(笑)」
「…ネッ…、」
ゆんぎ君の言葉に思わず白目になる。
…ゆんぎ君、それ、
ゆんぎ君に、一番言われたくなかった…。
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ユンギ推し - 現実になればいいのに… happy end楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月18日 12時) (
レス) id: e24d00c6ce (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - ユンギ推しさん» 安心して下さい！必ずHappyendにして終わらせますので(笑)ぜひ最後まで読んで下さい！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: c56102b41d (このIDを非表示/違反報告)
ユンギ推し - Bigloveさん» 作者さんには怒ってないので安心してください！モカ…さんに怒ってます！、 (2020年1月16日 18時) (レス) id: e24d00c6ce (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - あっ！ごめんなさい！思い出しました！『MK→モカ』です！新キャラなんですけど…。お話で、名前を出したほうが良かったかもしれません���� (2020年1月16日 17時) (レス) id: c56102b41d (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - 本当は『MY』が正解です。夢主の親友、『マヤ→MY』。…大丈夫ですかね…？間違えないように、気を付けます！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: c56102b41d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯海 | 作成日時：2020年1月13日 9時
