苦手なもの ページ35
・
シーンと静まり返った
エレベーターの中。
無言で同期を見るしか出来なくて
ニノも
うっそぉ・・・
って小さく呟いたキリ黙り込んだ。
非常ボタンを思い出して慌てて押した。
全く手応えなし。
「ねぇ。私たち、今日って早出してるんだよね？」
「・・・そうだね。今、工場の中にいるのは私たちと工場長、松本さん。」
「すぐ気付くよね？私たち、いないって」
ニノは短い溜息をついて
「気付いてはくれると思うよ？ただ打ち合わせに時間が掛かるから先に材料運んどけだったんじゃないの？」
はぁぁぁぁ
って同時に溜息をついて
台車の隅の隙間にニノは
スッポリはまるように腰掛けると
「とりあえず座れば？」
なんて言うから
並んだ台車の同じく隙間に座った。
「ニノ・・・苦手なもの。ある？」
なにか話してないと不安で仕方なくて
そう声を掛けたら
「・・・乗り物。」
ボソっと呟くから
乗り物？聞き返してた。
「Aは？」
「私は・・・閉所恐怖症。ホント無理。それでもココのエレベーターは大きいけど・・・出られなくなるかもって事が不安で怖くなるの・・・」
言ってる内に
いつ出れるんだろう
って気持ちが押し寄せて来て
息が苦しくなって来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1722人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵♪(プロフ) - *-eni-*さん» 号泣の気持ちはわかる！！信じたくないことは信じないことに決めてます♪私も吊橋経験は無いんですけどね。どうなんですかね？私もみんな好きだから困るー♪ (2018年4月13日 21時) (
レス) id: 962fa73508 (このIDを非表示/違反報告)
葵♪(プロフ) - ともさん» ニノちゃんが、どう頑張るのか主人公ちゃんの気持ちなんかも今後書けたらと思ってます！アタックされたことが無いから難しいー笑 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 962fa73508 (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - 吊り橋効果かぁ〜なった事ないけど〜なってみたい気もするー。工場長がドンドン気持ちを見せている！！でも、やっぱり松本さんがぁ〜( *´艸｀)私も好きですーー！！……だって和くんは｡ﾟ(｡ﾉωヽ｡)ﾟ｡←最近号泣ですよー (2018年4月13日 1時) (レス) id: 1b38e8b576 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 何だか工場長が…自分の気持ちを隠さないでドンドンアタックしてきている気がするのは…気のせいでしようか(´・ω・`)?二宮くん…もっと頑張らないと主人公ちゃんが振り向いてくれないよo(｀・д・´)o (2018年4月1日 20時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
葵♪(プロフ) - ともさん» 密室って憧れるー。しかも相手はニノちゃん♪工場長は拗ねるより良からぬことを考えそう♪今後の宇野さんたちもこの話の肝になってくる予定なんですよ (2018年4月1日 18時) (レス) id: 962fa73508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵♪
| 作成日時：2018年2月11日 10時
