【ハイキュー!!】魔術専門学校『悠々学園』 Part.４

属性大会〜第四種目：バトルロイヤル〜 ページ37

はっはっはー、練度が違うんだぜ。私魔術高出身じゃないけど。

『というわけで遊ぼうぜ矢巾くん！』

「もうわけわかんねぇお前！！」

切りかかっても普通に躱された。流石に機敏だな！

ついでに足止めをって感じでさっきと同じをの生成しても躱される。大鉞を振っても避けられる。おっと？

『固有魔法かな？ 予知とか？』

「そこまで優秀なもんじゃ、ねぇって！」

と変わったS字型を思わせる片刃の武器を振り下ろしてくる。

『ひゃあサパラじゃないか格好いい！』

その武器に目を輝かせながらも受け止める。

良いなー良いなー格好いい武器じゃん！ 大鉞より軽くて強いんだよね！

「武器オタキモいです！」

『酷いです！！』

がんがん、がんと何度も刃がぶつかる。

盗み見たけど矢巾くんの魔石、防護壁三重になってる。硬い！！

駄目だ埒が明かん、ってことで一気に火と水の魔術を併用。

二つの属性放射が、渦を巻いて襲い掛かる。

「やっべえの撃つんじゃねぇぇよ！」

と叫びながら器用に金属を半球に模り、放射したそれを跳ねかえしてきた。器用だな！！

流石に躱せばついで切りかかってくる。連撃されてやっべぇ足が縺れあばー。

すっころぶ間際に大鉞をテレポート。矢巾くん脳天注意だぜ。

というわけで体を透過して、地面にそのまま埋まる。がきんと武器が床にぶつかった音が聞こえた。

ふー危なかったぜ。

で次の瞬間にはテレポート。先ほどの位置に体制立て直してこんにちわぁ！

全力強化した拳を振りぬき魔石を破壊した。勝ったぜ。

「クッソ魔石狙っとけばぁぁ！！」

と叫びながら矢巾くんはテレポートさせられた。

さっきの攻撃、私狙いだったから無事だったのよね。

魔石狙いで振るってきてたら今負けてたわー。あっぶねぇ。

ふぅ、と一息を吐く。

うーん……今どれくらい経ったかな。脱落者何人くらいだろう。

ちょっとそわそわしちゃうけど、開始後実況は聞こえなくなっているので知るすべはない。

うううん。まあいい、気を取り直して次行こう！

既に魔石に張ってある防護壁の調子を確認。問題なし。

じゃあ改めて、探査しましょうねー。

私の位置が最南端。先ほどの戦闘は……茂庭さんと徹先輩は変わりなし。水属性二人が居ないな？

居ない……んじゃねぇこっち来てる！

直ぐ傍に気配を感じる。

「閃穏嵜か」

「んじゃバイバイ」

水の刃が左右から挟み撃ちするように、細切れになるほど飛んできた。

あかん死ぬ。

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