【ハイキュー!!】魔術専門学校『悠々学園』 Part.４

属性大会〜第四種目：バトルロイヤル〜 ページ34

とは思いつつ、攻撃吹っ掛けたのは私なのでちゃんと対処しましょうねー！

防護壁の発動属性を木に切り替えて受け止める。

ついでに持ち合わせの種を、木属性の成長促進の魔術で一気に成長させる。

水であればすぐに吸収するバオバブ系の移動植物だよこんにちわぁ！

『へい植物はお好きかい！？』

「好きでも嫌いでもねぇかなぁ！」

直ぐに燃やす、ところがどっこい水分量が多いんだぜ！ なんたってバオバブだから！

移動植物はそのまま二口くんに襲い掛かる。

「ああぁ燃えねぇ良いや伐採！」

金属の刃で鮮やかに両断。しかもその刃はそのままこっちに飛んできている。

『どぉも私の副属性金なんですよぉ！』

嬉々として魔力でクッションして受け止め、ついでに金属を溶解。

火属性の魔力で溶かせばいい感じの危険兵器です。

「俺お前嫌い！」

『なんてこった！』

数度泥が飛んできたかと思えば土で出来たゴーレムが襲い掛かってくる。

でかいなこいつ！ 急ぎ植物を生やして塞き止める。

互いの姿が見えなくなったので小休止。他に近づいてくる存在……いる、しかも私側の後方！

急ぎ私の周辺に金属の防護壁を発動させる、と。

直ぐ近くで破壊音は聞こえたものの、防護壁には当たらなかったようだ。

「閃穏嵜さんみーっけ。戦闘相手誰かな？ もしや二口〜？」

「帰って！！」

二口くんの悲鳴が聞こえる。

さ、最悪だぁ……。

「お、当たった。っじゃあ、行くよ二人とも。死ぬ気でガードしな！！」

それと同時に揺れる地面。

ついでに悲鳴を上げている金属でできた防護壁。

可笑しいな木属性の魔力を感じてるのに、金属の防護壁が悲鳴を上げてるぞ！

ぎりぎりぎりと締め付けられる感覚。なんとか破壊されないように堪えると、一点集中で鋭い水の刃が壁を貫いた。

悲鳴を上げられないままなんとか避けたものの、髪の毛がちょっと切れた。おう……。

「ふっふっふ、良く避けたね二人とも。

　さぁて寂しいからそろそろ顔を見せてよ」

と。邪魔なので防護壁を特殊属性に切り替えて縮小化させる。

体を守る程度になった透明の防護壁なので、これで普通に見えることだろう。

「やっほー、生徒会長の茂庭だよ！ ところで及川っていう糞野郎見なかった？」

にこやかに手を振ってきた茂庭さんに頬を引き攣らせた。多分二口くんも同じ気持ちだ。

「残念ながら俺ら開始してから互いしか見つけてないんで」

『そうそうそうなんです』

茂庭さんは変わらず笑顔だ。

属性大会〜第四種目：バトルロイヤル〜→←属性大会〜第四種目：バトルロイヤル〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す