【ハイキュー!!】魔術専門学校『悠々学園』 Part.４

学びの時間〜女子寮〜 ページ4

カリューは研磨くんの話を黙々と読んでいて静かだ。

そのため私の勉強も黙々と進む。

二人いるのにとても静かで、外から梟の鳴く声ばかりが聞こえた。

今日は魔力属性について、少し振り返っていた。

一年で学ぶことなので今回のテストでは直接出ないけれど、確認したいことがあったので読み返している。

魔力属性は八種類。

火、水、土、金、木。光、闇。それと、特殊。

火は金と木に強くて。

水は火と金に強くて。

土は火と水に強くて。

金は土と木に強くて。

木は水と土に強い。

この五つは五属性とも称されている。

光は闇に、闇は光に強い相反する属性。

そして、特殊属性は上記七の属性に染まっていない魔力を使用するもの。

人はいずれかの属性の魔力を帯びている。

これが主属性。その人の魔力の主幹とも言えるものだ。

そして更に、副属性。

主属性が五属性のいずれかだった場合、光か闇、または特殊。

光か闇だった場合、五属性かまたは特殊。

特殊だったならば、七つの属性のいずれか。

二番目に体内に多い魔力属性が副属性だ。

稀に主属性が特出していて、副属性がない人もいるけれど。

各々が属性を持っているけれど、割合として低いものもある。

まず一番珍しいのが全属性(オールマイティ)。

すべての魔力が均一に高い、生きているうちに見るのが稀な人だ。

多分次いで、特殊属性。

私がこれ、で副属性は金。

まあ、特殊属性の条件を考えると稀に決まっているわけだが、それは置いておこう。

そのあとに光と闇が同率、少数。そして五属性は等しく多い。

学園内の割合を考えてもらえればわかると思う。

属性が全てというわけではないし、悠々学園は全ての属性の魔術が扱えないと入れない。

有名なのは別に日本国の魔術学校であることだとか、物騒な誓約書のせいだとかいうわけじゃない。

優秀な生徒がいるからだ。

……絶対にあの理事長の悪名のせいで有名なのはあるかもしれないけど。

嫌なものまで思い出して渋い顔になったのを、指でぐにぐにもにもにして解す。

さて、そんなことより本題だ。

防護壁、というものがある。火属性を防ぐには火や水、土属性の防護壁を使用する。

同じ属性か有利属性で防ぐものなのだが。

特殊属性、つまりは何にも染まっていない属性を使用すれば、属性の吸収が出来るのではなかろうか。

そう思って教科書を調べたけど、載ってない。残念。

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