【ハイキュー!!】魔術専門学校『悠々学園』 Part.４

属性大会〜第二種目終了〜 ページ30

というわけで復帰。心配してくる目に囲まれたけど手で制す。頑張る。

『大丈夫か、無理すんなよー』

これまた黒尾さんからテレパシーが。え、優しい……さっきからずっと優しい……。

大丈夫です、私頑張ります。

『そうか。じゃあ、お互い頑張ろうな』

『はい！ ありがとうございます』

ずうっとあの面倒くさい思念も聞こえちゃってただろうに……優しい……。

結構元気になったので頑張れる気がする。よし。

と。今は借り物競走の順位発表があって、それが終わって現在の順位発表まで終わったらしい。

借り物競走は1位300点、2位290点……ビリは10点……という振り分けなようで。

現在の得点をまとめると。

1位、火属性 940点
2位、属性混合 900点
3位、土属性 875点
4位、木属性 855点
5位、金属性 840点
6位、水属性 830点

こうなったみたいだ。火属性は強かったね。田中くんと岩泉さんの人望よ……。

他の属性混合のメンバーはカードを強奪するまでが速かったらしい。

なるほど、メンタル鋼ってそういうことか。

納得がいったところで。

≪では、一度休憩を挟みましょう。十五分後に再開になりますので、選手の方はちゃんと戻ってきてくださいね≫

透明先生のアナウンスが入った。

……決意を新たにしたのに休憩時間になった！！

ちょっとだけしょんぼり。でも休憩したほうがいいものね。ぶっ続けですもんね。

なんて思っていると、既に会場内は賑やかに。

中3の子たちもいるし、会話をしに行っている人もいるんじゃないかな。

私もちょっと、外の空気でも吸ってこよう。

……その前にお手洗いには行っておくか。


用を足して、手を洗ったついでに顔も洗った。水冷たい……目が覚める……。

ちょっと外の空気を吸っていると、肩を叩かれた。

振り返ると、徹先輩だった。

「ざっきー大丈夫だった？」

心配してくれたみたいだ。

『あー……すみません。うまく動けなくて』

「いや、先に説明しておけば良かったね。ごめんね」

なんて謝ってくれた。別に悪く……いやちょっと悪いかも。うん。

『次巻き返します』

さっき顔を洗って、気合を入れなおしたので問題なし。

と、思ったけど。おでこを指で突かれた。

「もー、ざっきーてば本当に良い子。

　でも。先輩に良いところ、見せさせて？」

そう言って笑う徹先輩。

目をぱちくりさせる。

「クイズでしょ？ だったら、俺の専門分野だよ」

自信満々に、徹先輩は言った。

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