【銀魂】総長さんは愛され者【坂田銀時】

番外編 1-1 実家 ページ21

【Aside】

「Aは、俺の女になったから間違っても手を出さないようにしろよ。」

とか言う裂言が、朝起きたばかりの私の耳に飛び込んできた。
……何言っちゃってくれてんのよ。許可なしに。
向こうからは新八君のシャウトと、神楽の呆れた声が聞こえてくるし。


「ほんと、何いってくれてんだよ。これは、ちょっと実家に帰らせていただきます。」
と、言いながら玄関の方へ歩いていった。
つーか、私の実家って武州？一人になるのか。
………不本意だけど真選組に帰るか。たった一人の家族もいるし。
まぁ、流石にそのまま旦那に帰されたらそれはそれで悲しいのだが。
「ちょっとォォォォ！Aチャン！待ってくんない！？」

そこで旦那に挽回の余地を与える。実際、状況も知らないしね。そろそろ、旦那って呼び方も変えないとかな。

旦那の……銀時の話は長いので私がまとめると

始めに、新八と神楽に私とどこまでいったのか聞かれる。
次に、キスまでだなと、……銀時が答える。
で、はぁ？って新八君がなって神楽がやっとかっていう感じで祝福する。
それで、銀時が付き合ってる発言になったらしい。
新八君のシャウトは童貞だからで、神楽が呆れたのは新八君にらしい。

「ホントにこれであってんの？」
二人に確認すると、頷くのでまぁ、嘘ではないのだろう。
つーか、聞きたいことがあったの思い出しちゃった。


「ねぇ銀時と新八君って昨日の話聞いてたの？聞いてたよね？タイミング良すぎるもんね？」
問い詰めると、気まずそうに目をそらす。

「あっあれは姉上が……」
「そうだよ！あれはお妙が依頼と称して頼んできたんだよ。」

へぇー。姉御許すまじ。だけど、その前に……
「実家に帰らせていただきます。」

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