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story8 理由 ページ9

【Aside】

夜私は、柄にもなく1日を振り返っていた。

───何であんなにアイツは嫌われているんだ?

旦那が去り際に珍しく、大串くんを気遣うようなこと言うからだ。アイツとはおそらく土方だろう。頭に浮かんだのはあのときの光景。できれば思い出したくなかった。そんなことを考えているうちに、私は寝てしまっていたようだ。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


「土方……頼むから死んでくれ……」
「もっとましな夢を見ろォォォォォォォ!!」
朝は土方に起こされてしまった。これ以上無い最悪な目覚めだ。

「五月蝿い。あれっ?さっき死んでなかった?あっ、きっと幽霊。」
と言いつつ私は、もう一度目を閉じた。あー、寝れる気がする。
「幽霊じゃねーわ!!お前は起きろ!」
本物だったのか。五月蝿い。しつこい。
「客が来てる。顔洗ってこい。」

その後総悟の部屋からも、
「羊を数えろォォォォォォォ!!」
という大声が聞こえた。何となく理由は想像できる。あらかた、土方の死体でも数えていたのだろう。


「わっはははは!そうかそうか。いやそれはめでたい。式にはぜひ真選組総出で出席させてもらうよ。」
という局長の話し声と、襖の前に集まる隊士から普段来ない人だと分かった。
結婚か── 私にはあり得ない話だな。

「A姉、おはようごぜェやす。誰が来てるか知ってやすかィ?」
後から、声をかけてきた総悟。目の下に隈があって眠そうだ。そりゃ、土方の死体なんて数えてたらそーなるわ。
「知らない。ただ、普段来なくて近藤さんと面識がある。それで、近々結婚する人らしい。」
私は、状況から推測できることを伝えた。
「お前ら知らねーの?アレ沖田姉弟の姉上様のミツバさんだよ。」
「えっ?──あぁあの毎月激辛せんべえ送ってくる……辛くて食えねぇんだよアレ。総長は、旨そうに食べてるが。」
隊士達が話している内容が耳に入ってきた。
まさか、姉上が来ているなんて思ってもいなかった。

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

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