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story.2 < 隅っこ > ページ4
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「奥の棚の――……一番下だっけ」
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ああ……面倒臭くなってきた。
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いつもより遅れていったせいか、店の混雑は免れた。
俺しか客、居ないんじゃない？
だが……品数が少ない。やけに少ない。
今日、いつもの昼飯二分の一ぐらいが食べられないかな……
いいや、無駄に大量な風介のご飯、分けて貰おう。
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「ん、……よっ」
店の隅っこで屈み込む。
何か、どこかのフード店で見そうな紙の箱に入れられたそれはご丁寧に、
「『メロンパン』……これか」
太字で大きく、そう書かれていた。
『少数限定販売』とも。
その名の通り、これが最後の売れ残りだった。
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「そりゃあ、こんな隅っこで売られてたら見た事も無いか」
限定だし。
立ち上がると、レジが遠くにあるような錯覚を受けた。
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……お腹すいた、
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「あああーッ！！ そのメロンパン、ちょっと待ったあーッ！」
「……え？」
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静かだった店の中に響く大声。
昼休みの晴矢の声と同じ程度だと思ったが、周りの騒がしさが桁違いだ！
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ゆうき＠赤髪同盟（ぼっち） | 作成日時：2012年6月1日 22時
