幼馴染の奇跡

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私「じゃ、さゆか！また明日ね！」



収録が終わり、急いでその場を立ち去る。



風磨より早く帰らないと。




駅で電車を待っている時、



急に後ろから肩を掴まれた。




「Aちゃん！」




恐る恐る振り向くと、



帽子を深く被ってマスクをしている人。




その横で学ラン姿で腕を組み、



あからさまに機嫌の悪い人。





終わった。。




健人「Aちゃんのことすぐわかったよ！


なぁ、風磨！」




風磨「お前、本当ありえねぇ。」




それだけ言うと、違う車両の方へ行ってしまった。




健人「俺が送ってくよ。


あいつ、Aちゃんが心配過ぎちゃうんだよ、きっと。」



私「それは確かに、、、でも、、」



健人「俺はあいつの気持ちわかるなぁ。


だってこんな可愛い幼馴染がいたら、ずっと側に置いときたいと思っちゃうよ？」




私「そんなんじゃないよ。


風磨は私のこと妹としてしか見てないと思うし。」



健人「そんなことないのになぁ、、、


少なくとも、俺が風磨だったら、逆に妹として見られないよ。」



私「どういうこと？」



健人「秘密。


よし、行こっか。」



最寄りの駅で電車を降りて、



暗いからって繋がれた手。



健人くんの優しさにドキドキする。

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