rouge〜short story〜

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せっかくの休みなのに、



すごい疲れた気分。




もういいや。



帰ろう。




そう思いながら来た道を戻る。





「ねぇ、一人？」

「俺らと遊ぼうよ。」




そんな声が聞こえてきたけど、



スルーしてたら、



いきなり肩を掴まれた。




「おねぇさん。ガン無視はないっしょー。」



私「離してよ。」




「じゃあ遊ぼうよ。」




あまりにもしつこくて、



走って逃げようとした。




「お前ら、そんな必死になんねーと女一人も落とせねぇのかよ。」




声がする方をみると、




面倒くさそうに立つ帽子とマスクを付けた男の人。





肩を掴む力が弱まったと同時に、




急いで逃げた。





「おい、こら！止まれ！」





そう言って追いかけてきた帽子とマスクの人。





私「助けてくれてありがとうございます。



では。」





そう言って立ち去ろうとしたけど、




腕を掴まれて動けない。





「お前、さっき会ったばっかりでもう忘れたわけ？」




マスクを外すと、





さっきまで撮影をしていた風磨だった。





「ねぇー、あれって本物？」


「えっ？菊池 風磨？」




そんな声が聞こえてきて、




やばって言いながら、




私の腕を掴んだまま走り出した。

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