新人絵師さん×意地悪歌い手さん＝？ ２ 【そらる】

52.看病(?) ページ5

「･･････うぅ･･･」

目を〜開ける〜と〜チヤホヤされ〜て〜た〜♪

じゃなくて!!

なんでベッドにいるの!?

私確か、そらるさんに膝枕されてて、倒れて･･････ん?倒れて?

ああそうだ、倒れたんだった。

というかなんで冷えピタ･･･

「あー起きた?」

ガチャ、という音と共にそらるさんが入って来た。

「う、そらるさん?」

「熱。風邪引いたっぽいね。
　最近無理してたんじゃない?」

こいつ･･･エスパーか?

確かに最近絵の依頼がよく来て徹夜する回数多かった気がする･･･

「とりあえず今日は休みな。
　あとクロからメール来てた」

その内容は･･･

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妹の風邪に気付けないとは･･･トホホ･･･
とりあえず移されたくないので店長ハウスでまったりしてます!
二人っきりだし･･･ね?
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本当にお姉ちゃんなのか。

まあいいや。

「で、それは･･･」

そらるさんが持ってたのはお椀。

「おかゆ」

「料理出来るんですか、きのこは火を通さないとダメですよ」

「」

ちゃんと料理動画見てるんだからな!!

「で、でも頑張ったから･･････」

「ううう･･･仕方ないですね」

それを手に取るが、どうしても手が震える。

こぼしそうで怖い･･･すると安定の意地悪発動。

「へー食べれないんだ。じゃああーんだね」

「!?それは･･･嫌です!!」

恥ずかしい。

恥ずかしすぎる。

絶対嫌だ。

「えーでｍ「嫌です!!」

そう言って後ろを向く。

「ああもう、仕方ない」

「?」

何をするんだろう。

そう思って後ろを向く。

･･････向いた。

するとそらるさんの顔が近くて、びっくりしてた時に私の唇がそらるさんのそれに触れる。

「んっ･･････!?」

そしてお粥――意外と美味しかった――が注ぎ込まれる。

ん?

これって俗に言う･･････口移し?

「!!??///
　何するんですか!!そらるさんのバカ!!」

「だってこれしかないじゃん?」

く、くそ、この野郎･･･

「こうなったらあーんでいいので食べさせてください!!」

「え?あーん嫌じゃなかったの?」

「で、でも、これよりマシです」

「じゃあ、仰せのままに」





完食。



しかし最大の刺客が待っていた。

薬!!

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