ヨナの兄は灰龍 【暁のヨナ】2

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僕が色々考え込んでいる間に結局ヨナが潜入する流れになっていた。


作戦成功の為に、ヨナともう一人・・・ユンが潜入する事に決まった。


確かにユンなら器用みたいだし、女装も似合いそうだけど、戦いになった場合、ユンとヨナだけじゃ心許ない・・・。


そう思った僕は自分もヨナ達と行くことに決めた。


僕ならそれなりに戦えるし、ヨナ達を守れる。


一つ懸念があるとすれば、女装しなくちゃいけないことだけど・・・僕の容姿は女装してもバレないくらいには華奢なのだ。


男らしくなりたい僕にとって女装なんて苦渋の選択だけど、ヨナ達を守る為には背に腹はかえられない。


そう思った僕は船長に一つ提案した。


「船長、僕もヨナ達と行くよ。僕もどちらかと言うと女顔だし、華奢だから、女装いけると思う」


はぁ。自分で言ってて悲しくなってきた・・・


「何だ、お前も行くのかい」


船長は少し驚いた感じで、僕にそう言ってきた。


いや、船長だけじゃない。ハクもヨナも驚いた感じで僕を見ていた。


僕は皆を説得する為に畳み掛けるように喋る。


「うん。ヨナ達だけだと、戦闘になった時、困るだろうし。僕ならそれなりに戦えるから、皆が来るまでの時間稼ぎぐらいなら出来ると思うから」


「確かに、一理あるね。よし、3人を潜入させよう。取り引きは明後日。潜入作戦は明日決行だ。お前達、作戦を練るよ」


船長のその言葉で、僕達3人が潜入することに決まった。


その後、細かい作戦を決めた僕達は解散した。

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