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再会? ページ12

レンside
ジェハに言われて入って来た二人は僕の顔をみて目を見開いていた。


やっぱり二人は僕の知り合いなんだね。


「あ…」


僕がとりあえず何か言わないといけないと口を開いた瞬間、身体に衝撃が走った。


ヨナがいきなり抱き付いてきたのだ。


「兄上…!」


ヨナは僕に抱き付いたまま震える声でそう言った。


兄上…か。


ヨナは僕の妹…?


ズキン…っ。


駄目だ。やっぱり思い出せない…。


思い出そうとすると頭が痛くなる…。


思い出せないけど、取り敢えず、ヨナを撫でて、ずっと黙っている彼の方を見る。


僕と目が合った彼はいきなり跪いた。


「ご無事で何よりです、レン様」


彼はかすれた声でそう言った。


彼のその言葉は僕が無事で心底良かったと言うようで、少し居たたまれなくなる。


僕の無事を喜んでくれる二人の事をどうしても思い出せないのだ。


二人を多分傷つけることになるだろうけど、記憶の事を黙ってるわけにもいかないと思い、口を開く。


「ごめんね、二人とも。僕、二人のこと覚えてないんだ」


「え…?」

二人は驚愕というような顔で僕を見つめる。

「僕、この船に乗る前のことは何も覚えてないんだ。怪我して、倒れていたところをジェハに助けてもらって…目が覚めた時には名前以外何も覚えてなくて…」

二人は僕が話すにつれて、辛そうな顔をした。

そんな二人を見ることが出来ず僕は俯く。


「だからごめんね…」


二人は最後まで黙って聞いていたけど、僕が謝ると口を開いた。


「兄上が謝ることないわ!私達は兄上が生きていてくれただけで嬉しいもの!あ、私は兄上の妹よ!」


「そうですよ、レン様。俺も貴方が無事だっただけで、嬉しいです。あの時俺は、貴方を護ることができなかった…。こちらこそすみません」


ハクは跪いたまま深く頭を下げてきた。

それに僕は慌てて、

「頭を上げてよ!前僕がハクとどういう関係だったかはわからないけど、多分、前の僕もハクの事を怒ってはないと思うよ。また再会出来たことを嬉しく思ったとおもう」

「確かに、兄上が言いそうな事ね!」


僕の言葉にヨナは笑ってそう言った。


「レン様は記憶を失くしても変わらないですね」


ハクもヨナの言葉で、表情を柔らかくしてそう言ってくれた。

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(プロフ) - ハデスさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (8月8日 15時) (レス) id: b29e761d0c (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 応援してます!!ハクと男主が大好きです!!!!! (8月4日 16時) (レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2022年1月10日 22時) (レス) @page12 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
カニカマ(プロフ) - 更新待ってます (2021年2月21日 23時) (レス) id: aef0ed3227 (このIDを非表示/違反報告)
あわてんぼうめがね(プロフ) - とても面白かったです!暁のヨナに最近ハマって、漫画を読むだけじゃ興奮が抑えられずに彷徨ってたところ、この作品に出会えました!会えてよかったです!次回も楽しみにしています。 (2020年7月16日 20時) (レス) id: adc0c37a15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年12月12日 9時

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