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1歩、、、
また1歩、、、
堪えていた涙は、
8歩目にして溢れ出した。
人の波に飲まれたまま、
そこから動くこともできず、
ただ立ち尽くす。
夜空に咲く大きな花とは正反対に、
まだ埋れたままで成長できない私。
ギュッと唇を噛み締めるけど、
1度溢れ出した涙は
止まることを知らない。
ただ辛くて
辛くて
虚しい。
1度塞がったはずの心の穴は、
自分の欲深さのせいで、
また少しずつ
少しずつ
広がっていったんだ。
「A！」
後ろから呼ばれた名前は、
幻聴かと思うくらいに
求めてた声。
それでも今は
顔を見たくなくて、
見られたくなくて、
気付かないフリ。
突然掴まれた腕には、
触れることが怖い温もり。
風磨「いきなり何だよ。」
少し怒った口調に、
また1つ穴が大きくなる。
風磨「、、、どうかした？」
やめて。
そんな優しい口調。
そんな優しい温もりで、、、
私「触んないでよ、、、バカ。」
期待させないで。
勘違いするようなことしないで。
風磨「そんなに嫌かよ。
だったら無理して戻ろうとしなくて良かったんじゃね？」
違う、、、
違うよ、、、風磨。
風磨「期待させてんじゃねーよ。」
そのまま消えた温もりは、
急いで振り返っても無かった。
“好き”
なんて言えるはずもないのに、
溢れ出した気持ちは
簡単に止められるものではない。
毎日風磨と過ごす中で、
大きくなりすぎたこの気持ち。
2度目に全てを壊したのは、
私の方だった。
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☆ - 19【お昼から交換の私達】→お昼から交代、 46【数枚の写真に目に止まった】→数枚の写真が だと思います。 (2019年6月1日 16時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
中島 風磨 - すごくハラハラして面白かったです。 (2016年2月9日 23時) (レス) id: df38a41864 (このIDを非表示/違反報告)
けんしょり - 感動のラスト(泣)ホント何度泣きかけたか(笑)すごく上手ですね(＾＾)このコメント後すぐに続編を読みます。 (2014年12月23日 21時) (レス) id: bd4006e8ef (このIDを非表示/違反報告)
りーぽん(プロフ) - コルクボードの前で風磨が涙を拭ってくれるところでなんか感動しました。ありがとうございました！笑 (2014年11月3日 9時) (レス) id: 9f2e90c61f (このIDを非表示/違反報告)
M - お久しぶりです!とってもキュンキュンしました!新作も楽しみにしてます。 (2014年10月24日 21時) (レス) id: b6cceba8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕風貴
| 作成日時：2014年6月11日 15時
