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私「ねぇ、、、どこ行くの?」





あの後何も言わずその場を後にして、





腕を掴まれたまま





半ば強引に連れて来られた私。







話そうとは言ったものの、





私達の家とは違う方向。







やっぱり風磨の考えてることは





わからない。






ただ生暖かい風が私達を包み、





風磨の後ろ姿を見つめるだけしか出来ない。









風磨「ここでいい?」





パッと視線を移すと、





見慣れた懐かしい光景。







私「え?ここ、、、」






まだ私達が仲良く通っていた





中学校。






風磨「屋上まで行くか。」






そう言って振り返った風磨は、





あの頃と同じ





いたずらっ子のような笑顔。








それにつられて、





思わず笑みがこぼれた。







私「なんか、、変わってないね、風磨。」






小さく嘆いた私への返事の代わりに






大きな手が頭を撫でた。







たったそれだけのことなのに、






涙が溢れそうになる。








風磨「行くか。」








夏休みに入ったであろう中学校には





運動部のかけ声が響き渡る。







裏門に回ると





2人で乗り越えて、





屋上まで続く階段を登る。








いつも屋上に登る時は






風磨が一緒にいた。







毎年夏祭りの後に、





屋上で寝転がって星を見たり、





時には花火をやったり。







悪いこともたくさんしたな。








必ず隣には風磨がいて、






怒られる時はいつも一緒だった。








本気で喧嘩したこともあるし、





何度も何度もぶつかり合った。








頑固な風磨を見兼ねて、





謝るのはいつも私の方。







それでもやっぱり風磨といるのが楽しくて、






安心できて、






いつの間にか“当たり前”になってた。









それが壊れた今、







昔のような“当たり前”が






夢みたいな時間に変わった。









失って初めて気付く大切さ。







だからこそ気付けた自分の気持ち。









神様、、、






これから先の未来は、









どうなってますか?

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- 19【お昼から交換の私達】→お昼から交代、 46【数枚の写真に目に止まった】→数枚の写真が だと思います。 (2019年6月1日 16時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
中島 風磨 - すごくハラハラして面白かったです。 (2016年2月9日 23時) (レス) id: df38a41864 (このIDを非表示/違反報告)
けんしょり - 感動のラスト(泣)ホント何度泣きかけたか(笑)すごく上手ですね(^^)このコメント後すぐに続編を読みます。 (2014年12月23日 21時) (レス) id: bd4006e8ef (このIDを非表示/違反報告)
りーぽん(プロフ) - コルクボードの前で風磨が涙を拭ってくれるところでなんか感動しました。ありがとうございました!笑 (2014年11月3日 9時) (レス) id: 9f2e90c61f (このIDを非表示/違反報告)
M - お久しぶりです!とってもキュンキュンしました!新作も楽しみにしてます。 (2014年10月24日 21時) (レス) id: b6cceba8fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裕風貴 | 作成日時:2014年6月11日 15時

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