近くて遠い距離

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「悪りぃ、遅くなった。」






近くのスーパーで材料の買い出し中、





後ろから突然現れたのは





息を切らした風磨だった。







健人「おせーよ。笑」





結衣葉「遅刻したの菊池くんだけだよー。笑」






そんな2人からの冷やかしに、





悪りぃって言ってんじゃん





なんて逆ギレする有り様。笑







3人のやりとりを見ながら、





いつもみたいに微笑んで見ている私。







風磨「で？何買うの？」





健人「肉類と野菜類。」





風磨「りょうかーい。」







そう言うと1人で自由にその辺を歩き出した風磨。







結衣葉「自由すぎる。笑」





健人「いてもいなくても同じだったな。笑」






なんて言う2人とは対照的に、





風磨らしいな





なんて少しだけほっこりした私。








少し広めのスーパーの中で





風磨を見失うのはあっという間で





お会計の前になっても





風磨の姿は見当たらなかった。







健人「あー、もう信じらんねぇあいつ。笑」






集合時刻が迫る中、




健人くんが電話をしても出ないし、




3人で手分けして探すことにした。









私が先に見つけたら、





何か気まずいな





なんて思いながらも、





昔から自由な風磨を探すことは





得意分野だったりもするわけで。









私「あ、、、




やっぱり、、、、」








1番最初に向かったのは






スーパーで風磨が必ず行ってた





お菓子売り場。






そこで昔と変わらず、





カゴいっぱいのお菓子を持ち歩く





風磨の姿。








その光景が“仲良しな幼馴染だった頃”





とかぶって





思わず口元が緩んだ。

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