22 ページ22
風磨「お前、何考えてんの?
そんな格好してフラフラしてたらこうなるに決まってんだろ。
バカじゃねーの?」
突然そう怒鳴られ、
大きくため息を吐いた風磨。
そんな風磨に
ただごめんなさいとしか言えない私。
遠くの方からは
文化祭の賑やかな声が聞こえてきて、
ここだけ取り残された感覚になる。
早く戻りたいのに、
身体に力が入らない。
風磨「、、、
“ごめんなさい”じゃねぇよ、、、」
静かにそう嘆くと、
風磨の綺麗な手が
私の頭を抱き寄せた。
風磨「簡単に、、、
触らせてんじゃねぇよ。」
そんな乱暴な言い方とは裏腹に、
押し付けられた風磨の胸は
温かかった。
あの頃と変わらない風磨の香り。
大好きで
安心する香り。
私「ふぅ、、ま、ッ、、、
ごめ、、んッ、、、」
自然と“風磨”って呼べたのは、
昔を思い出したから。
風磨「もういいから。
とりあえず泣くのやめろ。」
風磨はずっと変わらないね。
助けてくれるのも、
慰めてくれるのも、
いつも風磨だった。
私「あり、がと、、、ッ」
絞り出した私の言葉に、
ぎゅっと抱きしめる力が
強くなった気がした。
このまま、
時間が止まればいいのに、、、
なんて、
夢みたいなことを
ただ強く願った。
1457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆ - 19【お昼から交換の私達】→お昼から交代、 46【数枚の写真に目に止まった】→数枚の写真が だと思います。 (2019年6月1日 16時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
中島 風磨 - すごくハラハラして面白かったです。 (2016年2月9日 23時) (レス) id: df38a41864 (このIDを非表示/違反報告)
けんしょり - 感動のラスト(泣)ホント何度泣きかけたか(笑)すごく上手ですね(^^)このコメント後すぐに続編を読みます。 (2014年12月23日 21時) (レス) id: bd4006e8ef (このIDを非表示/違反報告)
りーぽん(プロフ) - コルクボードの前で風磨が涙を拭ってくれるところでなんか感動しました。ありがとうございました!笑 (2014年11月3日 9時) (レス) id: 9f2e90c61f (このIDを非表示/違反報告)
M - お久しぶりです!とってもキュンキュンしました!新作も楽しみにしてます。 (2014年10月24日 21時) (レス) id: b6cceba8fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:裕風貴 | 作成日時:2014年6月11日 15時