似たもの同士。【うらたぬき】

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仕事が終わり今はもう夜。街灯が目立つ。








「ふぅ、終わった…、あれ。皆もう帰っちゃった感じですか？」




お金の集計や今後の準備をしていたら他の従業員が居ないことに気付いた。

店長はいつも最後まで居るので、今も居る。







「それぞれやる事終わったとか言って帰っちゃったよ。」




「なんだと。私が集計頑張ってるときに！！こんにゃろー。」




「そう怒らないの。お疲れ様。」







私に優しい声で言葉を言うと店長は慣れたような手つきで私の頭にぽんと手を置き撫でた。






「あ、ありがとうございます。」




「Aも、今日は帰りな？遅くなりすぎると俺まで心配になるから。」




「あ、そうですね！心配ありがとうございます。じゃ、先に失礼します！」







自分の荷物を持って一礼してからお店を出た。









店長ってああいうのさらってやるからモテるんだろうな〜。







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店長がやるからかっこいいんだろうな。うん。



だってさ？渉くんがやったら…ね。どうしたこいつってなっちゃうもんね。









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さむ。よし、急いで家に帰ろう。そして寝よう。



そのときマナーモードにしている携帯が揺れた。

でも私は寒さと眠気と家に帰ることに精一杯で気付かなかった。









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