季節外れの向日葵

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“今は返事とかいらないから”





帰る直前にそう言われ、




複雑な気分のまま健人くん家を出た。






思ったよりも家は近くて、




気付いた時には自分の部屋にいた。





学校なんて行く気しなくて、




またベットに潜り込む。





どうしよう、、、





健人くんに対する罪悪感が、




胸を締め付ける。







こんなこと、




誰にも言えないし、




ましてや相談なんて出来ない。






今まで美勇人に話したりしてたけど、




それも出来ない。






美勇人の大切な仲間だから。









どれくらい時間が過ぎただろう。






携帯を見ると





何通かのメール。






凛と晴からの大丈夫？ってメールと、




風磨からの何サボってんだ？ってメール。







心の中でごめんって思いながらも、





返す気にはならなかった。









私を好きって言ってくれた健人くんを




好きにもなれないくせに、






何してるんだろ。






祐介以外好きになれないくせに。






でも、




祐介に似てる健人くんなら、





好きになれる？







なんて、




健人くんを利用するようなこと





出来るわけない。

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