不器用LOVER。

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あーあ、、、



最悪。




バッグ取れないじゃん。





なんて、そんなのはただの強がり。




本当は、



胸が締め付けられる。





頬を伝った一粒の涙が、



風磨のことを好きな証拠。




浮気なんて慣れてるはずなのに、、、




やっぱその場面に遭遇すると、



ダメージは大きい。




中から聞こえるいやらしい女の人の声に、




ドアの前にしゃがみ込み、




ひたすら耐えた。






そんな時、




「A先輩？こんなところで何してるんですか？」




そんな可愛い後輩、勝利くんの声が聞こえた。





とっさにしーってやったけど、



中からこっちに近付いてくる足音。




頭がいい勝利くんは、



その状況を把握したのか、



私を隠すようにして、



いきなり抱きしめられた。




勝利「ごめんなさい。ちょっと我慢して下さい。」




その瞬間、開いたドア。




風磨「あ、勝利か。何してんの？」


勝利「風磨くんこそ。

お取り込み中なんですけど、邪魔しないでくださいよ。笑」


風磨「はは。笑

悪りぃな。」





そんな会話を



内心ドキドキしながら聞いた。





「ちょっと、風磨！どこ行くの？」




女の人が風磨を呼び止めるけど、



約束あるし帰るわって立ち去る風磨。




風磨が見えなくなったであろう時に、



勝利くんから解放された。





私「ごめんね、ありがと。」


勝利「いやいや、俺の方こそ。

じゃ、俺、部活行くんで。また話しましょ！」




そう笑顔で走り去る勝利くんを見送り、




誰もいなくなった教室に入った。

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