不器用LOVER。

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私達、いつものメンバー全員の受験が終わり、



久しぶりにみんなで遊びに行こうって話になった。




芽依「超、久しぶりだね！」


北斗「まじ、受験死ぬかと思ったー。」



放課後、いつものカフェに入り、



みんなでテーブルを囲む。



健人「Aも頑張ったしな！

絶対受かってるよ！」


私「大丈夫かなー。」



みんな頭がいい中、



私一人勉強が苦手で



みんな交換で教えてくれた。




風磨「まぁ、落ちたら落ちたでどうにかなるだろ。」


私「それ、全然慰めにならない。」


比呂「仲良しなんだね！

羨ましいなぁー。」



こんないつもみたいな言い合いが、



比呂ちゃんがいることによって



少し雰囲気が変わる。




芽依「仲良しねぇー。笑」


北斗「どっちかって言うと熟年カップル？笑」


健人「確かに！笑」




そんなことさえも笑いに変えてしまうこのメンバーは、



やっぱり居心地が良くて好き。





でも最近気付いたんだ。





比呂ちゃんの、




風磨を見る目が違うこと。





わかりたくないのに、



風磨のことになると、




どうしても気にしちゃうんだ。






芽依「A、大丈夫？」



みんなで場所を移動して遊ぶ中、



芽依がさり気なく聞いてきた。



私「何が？」


芽依「はぁ？あんたバカ？笑


あれに決まってんじゃん。」




そう視線を移す先には、



健人と北斗と一緒に騒ぐ風磨の横で、



ひたすらそこをキープする比呂ちゃんの姿。




芽依「あの子、絶対裏があるから気を付けなよ。


A、騙されやすいんだから。」




素直でいい子だと思う反面、



少しだけ苦手意識があるのも確か、、、






きっと悪い子じゃないはずなのに、、、




少しだけ、




嫌な予感がするんだ。

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