不器用LOVER。

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比呂「あっ！！ごめんごめん！


いや、風磨くんからってのがびっくりで、、、



てっきりAちゃんからだと思ってたから。」


私「えっ？私から？」



私からとか、



絶対無理だよ。




比呂「だって、風磨くんって昔からずっと好きな人がいるって聞いてたから。」


私「あ、そうなんだ。」




昔からずっと好きな人って、



誰のこと？




比呂「だから、高校でAちゃんに出会って、その子のこと吹っ切れたのかなって、、、」


私「ん？私、小学校から風磨と健人は一緒だよ？」


比呂「えっ！？」


私「ごめん。知らなかった？


ずっと腐れ縁みたいな、、、笑」


比呂「腐れ、、縁、、、？


それって、、、」




私の言葉にさっきまでとは表情が変わり、



一気に思い詰めた様な顔になった。




何か気に障ること言っちゃったのかな？




私「比呂、、ちゃん、、、？」



少しの沈黙の後、



いきなり立ち上がった比呂ちゃん。




比呂「ご、ごめん！！


帰るね！！また明日！」




足早に去って行く比呂ちゃんを



不安な気持ちのまま見つめた。




怒らせちゃったかな？




明日学校で謝ろうかな、、、。





お会計を済ませ、



不安なまま家まで歩いた。







「A？」



不意に呼ばれ、



聞き慣れた声に振り返ると、




受験帰りの風磨がいた。





私「お疲れ様！」


風磨「おぉ。



こんな時間まで、何してたんだよ。」


私「あ、比呂ちゃんと話してて、、、」



そんな言葉に一瞬だけ顔をしかめた風磨。



でも一瞬でその表情は、



またいつもの風磨に戻った。





風磨「あいつに、何かされた？」


私「されるわけないじゃん！」


風磨「ならいいけど、、、」




そう安心したように微笑み、



さり気なく手を繋ぎ、



歩き出した。







私の心には、




上手く言えないけど、




引っかかるものが出来たんだ。






それが何なのかは、




今はまだよくわからない。

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