不器用LOVER。

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私が頷いた事を確認した健人は、



ゆっくり話し始めた。




健人「笠原は、俺の元カノ。



中2の時に、付き合ってた。」




中学の時、彼女が出来たって言ってたのは、



比呂ちゃんのことだったんだ。





健人「俺と笠原、塾が一緒でさ。


俺の一目惚れだった。



なんとか仲良くなろうと思って、



風磨誘って何人かで遊んだりしてて。




告白してOKもらった時は、本当嬉しかった。」




昔を思い出したのか、



悲しく微笑んだ健人。




その姿は、



今にも消えてしまいそうなくらい




儚かった。





健人「しばらくは舞い上がってたから、全然気付けなかったんだ。



あいつの本当の狙いに、、、」


私「本当の、、狙い、、、？」


健人「あぁ。




あいつが俺と付き合ったのは、





風磨に近付く為。」





えっ、、、





予想外の健人の言葉に、




私の中に





小さな不安が生まれた。







そんな不安に気付いたのか、





そっと私の手を握って、





ごめんって小さく嘆いた。

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