不器用LOVER。

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風磨side




「A！！」




考えるよりも先に、



身体が勝手に動いてた。




今日昼間から体調悪そうで、



少し気にして見てたら、



案の定、俺らの目の前で倒れた。




間一髪でAを抱きとめた瞬間、



周りからは悲鳴が聞こえた。




でも、今はそれどころじゃない。




「A！」


A「、、ん、、、」




うっすら反応はするけど、



意識が朦朧としてる。




担任「おい！大丈夫か！？


今、保健の先生来るから、誰か部屋に運んでくれ。」


「俺が行く。」




周りは何で？って反応だった。



でも、そんなのにかまってられねぇ。




ゆっくりAを抱きかかえ、



ホテルの部屋までの道を歩く。





こいつ、こんな軽かったっけ？



何か、前よりも更に痩せた？





Aを抱きかかえる腕の力を強め、



申し訳ない気持ちでいっぱいになった。







先生「寝不足と貧血かな？

ゆっくり休めば、すぐ良くなるよ。


ちゃんと着いててあげて？」


「ああ。わかってる。」




寝不足、、、



俺のせいだよな、、、





眠るAの頬に触れ、



ごめんな、、、




なんて、聞こえるはずもないのに。

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