Warmth〜私だけの...〜

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それでも私が耐えられるのは、



彼氏の存在があるから。




風磨に向けられない愛情を、




彼氏に精一杯向けるようにしてる。




そんな、最低な私。




レナ「また来てるよ。」


私「ねっ。まぁ、いいんじゃん？」




今日もまた始まる苦痛な時間。



だから学校は大っ嫌い。




お昼休み、



彼女のところに行く風磨が私の横を通る時に、




こっそり渡して来た家の鍵。




目を合わせるわけじゃないけど、




こういう二人だけの秘密みたいなものが、




ささいな幸せ。




夜だけは、



嘘でも、一瞬でも




風磨の温もりは私のものになるから。




今は、



それだけでもいい。




レナ「Aのこと睨んでるし。

Aには健人くんっていう超イケメンの彼氏がいるのにね！」



風磨の彼女、梨花ちゃんに聞こえるようにそう言うレナ。



梨花ちゃんだけじゃなくて、



風磨とも目が合う。




一瞬合っただけの目は、



すぐにまた梨花ちゃんに移された。





結局私なんて、




風磨の欲を満たす為だけの





道具に過ぎない。

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