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「A来たよ!」
りっくんの声でみんなが振り向くと、「おめでとう」「めちゃくちゃ似合ってる!」「大人になったな〜」とかそれぞれに話しはじめ、ご飯を食べたりお酒を飲んだり、踊ったり歌ったり。いつの間にか時間が過ぎていった。
「そろそろ飛行機の時間があるから帰るわね。」
『忙しいのにありがとね、気をつけてね』
「
ママとパパにハグをして見送っていると、出口で2人を引き止めて話をしてる健太くん。
お辞儀をして2人と握手をかわしてニコニコして2人を見送った後にこっちに戻ってきた。
『何話してたの?』
「男と男の約束」
『なにそれ笑 健太くん韓国語分かんないじゃん』
「いひひ、そうだったね」
何を話していたかは分からないまま元の部屋に戻ろうとした時、軽く腕を掴まれた。
「ねえAちゃん、屋上行かない?ちょっと外の空気吸いたい」
『うん、いいけど、、飲みすぎた?笑』
「そうかも」
結婚式場としても使われている屋上には真っ白なバージンロードがあって、綺麗な夜景が広がっていた。
『なにここ、綺麗だね。東京じゃないみたい』
手すりに手を置いて景色を眺めていると、隣に並んできて何も喋らなくなった健太くん。
『けんたくん?大丈夫?』
「今ねすっごい緊張してる」
『ふふ笑 どうしたの〜健太くんらしくないじゃん』
「A、あのね。」
健太くんの顔がフッと真面目な顔に変わり背筋が伸びた。
「色々言いたいこと考えてたんだけど、けんたそういうの苦手だし上手く言えないんだけど。」
「Aちゃんの事が好きです。良かったら付き合ってくれませんか?」
嬉しい。
けど、、、
頭の中で色んな不安がグルグルまわってる。
お互いにアーティストとしてやっとデビューできた。
そんな中で周りはどう思うんだろ。とか、恋愛経験が無いから健太くんの事を悲しい思いにさせないかな。とか。
“「もお自分の気持ちに蓋しなくていいんだからね」”
そういえば、しーちゃんが言ってたな。
しーちゃんは健太くんの事を話してた中の1人。
けど、高校生という肩書きのせいで恋愛は許されなかった。(ほんとか分かんないけど会社がダメだって言ってたみたい)
「A…?」
『ふふ笑 あのね。健太くんの事ずっと好きでした。今もずっと。だからすっごく嬉しい。けど、、』
「けど…?」
『健太くんが初めてなのね。それでもいいですか?』
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Uyu(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます! (3月17日 12時) (レス) id: eafabd2bfd (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - EXILE TRIBE大好きですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月17日 10時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年12月30日 8時