ラブソング (ページ29)

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しーちゃんの案内について行くと、ある部屋の前で止まった。

「A、卒業おめでとう。もお自分の気持ちに蓋しなくていいんだからね。」

『蓋？』

「ふふ笑行ってらっしゃい。」

2人でハグをした後に、ホテルマンの方がドアを開けてくれ部屋の中に入った。

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パッとドアが開いた先にいたのはスーツ姿でかっこよく決めたみんなと、美味しそうな料理と、5人のママとパパ。

『ママ！パパ！왜 여기 있어?(何でここに居るの?)』

「「꼭 와주세요」라고 켄타군으로부터 전화를 받았어(「是非来てください」って健太くんから電話を貰ったんだよ)」

『켄타군이?(健太くんが?)』

「大事な娘の大切な日だもの。この目で見ない訳には行かなくって来ちゃった！」

『…嬉しい！ありがと。あ、ねえ、ママ。これもしかして作ってくれた？』

「よく分かったわね！ママの夢だったの。Aに作る初めてのドレスは卒業した時にあげるって。会ってなかった期間があったからサイズとか心配だったけど、、、。すっごく似合ってるわ。」

『ママ…ピッタリだったの。このドレス。本当にありがとう』

「엄마를 닮아 멋진 여자가 되었네.(ママに似て素敵な女性になったね。)」
「ええ。」

「ねえ、るい。あの家族何て話してるの？笑」

「健太のお陰だって。良かったね。Aちゃんも喜んでくれて。」

「すっごい泣いてるけどね」

「似合ってるねあのドレス。」

「うん。ちょっと行ってくる」

ママとパパは泣いて喜んでくれて、その涙につられて3人で泣きながら久しぶりに沢山話していると健太くんが声をかけてきてくれた。

「お久しぶりです。急だったのに来ていただいてありがとうございます。」

「あら、健太くん。かっこよくなって、スーツとっても似合ってるわ。ねえ、A？」

『…っ、、うん。かっこいい、似合ってる』

「ありがとうございます。A、綺麗だよ。すごく似合ってる。」

そう言いながら涙を拭ってくれる彼に、「素敵ねパパ」「あぁ」ってコソコソ韓国語で話してるママとパパ。健太くんには伝わってないけど恥ずかしい。

『…あ！そうだ、健太くん。』

「ん？」

『これ、企画してくれたんでしょ？夢だったから。叶えてくれてありがとう』

「どういたしまして。料理LIKIYAさんが用意してくれたんだよ。食べに行こ。」

手を繋いでみんなの元に駆け寄った。