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「…A、もうすぐ着くよ。おきて」
隣のたっくんが優しく肩を叩き起してくれた。
『んっ…ここどこ?』
ある場所の駐車場に止まった車の中で目を開けても、情報が入ってこずぼーっとしていた。
「降りないの??」
『お、おりる!!』
ふっと鼻で笑いながら手を差し伸べてくれる彼についていくと綺麗なシャンデリアがつれ下がったエントランスに螺旋状の階段。
『綺麗…』
「きれいだよね、このホテル。」
『何が始まるの?』
彼が口を開こうとした時、
「A!貴方はこっち! ほら、みんなは向こうだよ!」
『しーちゃん!?なんで?』
「話は向こうでね!健太さんAお借りしますね〜」
「しーちゃんよろしくね」
連れてこられた部屋で何も分からずメイクを施され海外セレブのような大人っぽいドレスを着せられた。
このドレス、、、サイズがピッタリすぎる。
『しーちゃん、なんか海外の高校生の卒業の日みたいだね』
「憧れてたんでしょ?こういうの」
憧れてた。
普通の女の子に。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
──
「日本にはプロムっていう文化があまり無いみたいね」
『そっか、じゃあブレアみたいにはなれないのか〜』
「ふふ笑 ゴシップガールに影響されちゃった?」
『うん。海外の女の子達ってなんであんなにキラキラしてみえるんだろ。好きな人に一途でほんとに素敵。』
「A、あなたにもいつか素敵な人が見つかってその人から沢山の愛を貰うの。いつだって女の子はキラキラしてて可愛いけれど、それをもっと引き出してくれる人が現れるはずよ。Aの近くにもいるんじゃない?沢山の愛をくれる人が」
『…愛をくれる人…パパ、ママの事大好きだもんね笑』
「そうね笑 今でも沢山の愛をくれる素敵な人よ。あ、ごめんねA。次の現場に行かなくちゃ。当日駆けつけれなくて本当にごめんなさい。帰ってきたらすぐ逢いに行くからね。愛してるわ。」
『大丈夫。お仕事頑張ってね。パパにもよろしくね?大好きだよ。』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
──
そういえばママと電話で話したのを覚えてる。ママは今でこそ海外でも有名なデザイナー。パパは韓国人で中身も本当に韓国の男性って感じ。紳士で優しくて、1度告白して振られたのにママの事が大好きでまた告白するような人。ママの事を支える為にマネージャーに転職し2人で色んな所に飛び立っている。そんな2人みたいになりたいって想う憧れの夫婦。
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Uyu(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます! (3月17日 12時) (レス) id: eafabd2bfd (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - EXILE TRIBE大好きですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月17日 10時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年12月30日 8時