ボクの想いを唄にノセテ

夢を抱きしめて　2 ページ11

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あれから

しんどくなったら大毅を頼って。



自分が大変でも助けてくれる君に

俺はある日恋をした。







でもその瞬間に

何もかも奪われて落ちていく。




やって

同志やから、のものが今までの全てやのに

前提が崩れたら、好きだからと頼っていたと思われたら。



それに男が男を…なんて
この中に居ったら余計気持ち悪いやんな…｡






大毅を想うこの気持ちは誰にも負ける気せんのやけど。







“真実の愛”なんてものは
何処に行けば見つけられるんやろ｡







でも、例えば…。

大毅が傍に居ると
どんな壁も乗り越えられる俺に変われる。


それを証明出来れば君は。

俺に君が必要だって分かったら君は。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「しげっ。ごめん…、待った？」

「全然。それよりこんな雨ん中走ってきて…｡ 風邪引いてまうやんか」





優しく微笑んだら

自分の上着脱いで俺に掛けようとする大毅の唇に勢いよく噛みついた。


少し驚いて身を引く彼の腰を強く抱き寄せて、

ゆっくりと頭の後ろにも手を回したら｡




溶けてきた目の焦点を

必死に合わせようとしながら、
既に力の入らなくなった腕を俺の首にまわした｡




俺らは二人

一つになるために。


強く、強く、夢と一緒に抱きしめ合った。








今なら
何からも逃げることなく言えるんちゃうかな、

大毅に｡





君と過ごして学んだ大切なこと。



それは

君を

人を

信じることで募るそれぞれの思いを、
大事にあたためて、それぞれの*愛*を貫くこと｡






夢を抱きしめて

何度も流した涙と君との誓いを胸に、


どんな辛い日々が訪れても

君の隣で、君の背中を追って。



強く、強く、生きていたいと思うんよ。







「なあ、しげ。あんな…？」



夢と愛を抱きしめて。

何からも、誰からも逃げないで。



今なら君に伝えよう。








「いつもありがとうな。
　今までもこれからもずっと…愛してる」



と。





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