Zynchro所属、女の方の柿原。

KENN兄さん ページ13

ガチャ




遠くの方で扉が開いた音がして起きた。

「てっちゃんー？」





…時計を見ると午後4時。３時間くらいは寝られただろうか。
隣の柿原さんを見ても起きる気配はない。仕方ないから私が出ようか。





ガチャ



『あ、KENN兄さん来たんですね。おはようございます。今社長起こすのでお茶でも飲んで待っててください！』


「お、Aじゃん。え、なに2人であの仮眠室で寝てたの？」

『あー、はい。なんか社長に呼び出されて、仮眠室で一緒に寝ようって言われたので笑』
「ふーん。本当2人とも仲いいよね。」
「いやいや、KENN兄さんやアキさんに比べたら私なんて…」



「そう？てっちゃんってね、あー見えてパーソナルスペース超狭いからね。だから俺、さっきあの狭い仮眠室で2人で寝てたって聞いてビックリしちゃった。」
『あー、まぁ……過去にお互い色々ありましたからね。必要なんじゃないですかね。』





『たまに、不安になるんですよねお互いに。』



もう、1年半前になるだろうか。


「あー……俺らが加入する年の、あれか〜」
『はい。その時はまだ社長と2人でしたから。』



「んー、そっか。…Aはさ、これからてっちゃんとどうなりたいとかないの？」
『どうなりたい…って？』




「ほら、付き合いたい、とかさ。お前は見てたらバレバレ。」
『えっ、そんな分かりやすかったですか…？てかなんで知って…』



「ええ、俺ら周辺の人で知らないの本人くらいじゃない？笑 分かりやすすぎるから、Aは笑笑」


『えぇ〜ウソ…』








ガチャ
「柿原〜？どこー？」

「あ、ほらてっちゃん起きて来たから、この話はおしまい。」
『はい…』




「ん？KENNもいる。あ、そっか。」

「あっそっかじゃないって笑笑 てっちゃんから呼び出したんでしょ！笑」


「ごめん忘れてたわ笑 そういや2人でなんの話してたの？」
「ん〜？ナイショ！聞きたいならAから聞いて！」
『ええちょ！KENN兄さん…』


「了解〜！さて、仕事の話しようか。」
『あ、私出てった方がいいですか？』

「ん？いいよいいよ、そのまま居て。」



『了解でーす！』

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