首領の娘様はうんざりしているようで

うんざり6 ページ14

「檸檬は何処だぁー」


檸檬檸檬と連呼しながら歩く私の背後から私を呼ぶ声がした


「A嬢、誰かお探しですか？」

「あっ、ひーちゃん」


ひーちゃんとは樋口一葉の事である
結んでいるより解いてる方が可愛いのにと前からずっと思っているのは私だけではないはず


「ひーちゃんは檸檬が何処に居るか知ってる？」

樋「(檸檬…？)あっ梶井さんの事ですか？梶井さんなら今…」


「嘘やん…」









「首領に試作品を見せに行きましたよ？」









エレベーターに乗って父の執務室の目の前迄来たのは良いんだよ

でも正直、入りたくない
その一言に尽きる。

あれだよ、学生なら誰しも職員室とかさ入る時「ｳﾜｰﾊｲﾘﾀｸﾅｲ」って思うやつと一緒だよ


「でも、入んなきゃだよなぁ…」

檸檬が出てくる迄、待つって案もあったけど

「話が長いんだよね。はぁ…仕方ない入るか」


ｶﾞﾁｬ





ﾊﾞｯ




檸檬よ、何故そんな勢い良く振り返るの
パパ、何でそんなキラキラした目で見るの


私はそんな事を思いながら檸檬に近付いて小さな声で「��アレ��出来た？」と云うと

梶「嗚呼、��アレ��ですか…い、一応出来ましたけど…」

「けど？」

梶「A嬢、アレを3分の1以上飲むと… 鴎「梶井君」

梶「な、何でしょうかｯ！」

「(ﾁｯあのロリコン、途中で話を遮ってきやがった)」


鴎「Aちゃんと随分と親しいけど…其方の関係では無いよね？」

「(うっわ…出たよ此の質問…)檸檬、鍵。」


というか、余り親しいって感じられる程関わってないんだけど

自分の上司で組織の首領である父の質問に答えるか、その娘である私に鍵を渡すかで焦っている檸檬

「はぁ…」

溜息をつくのは今日で何回目だろうか
私は研究室の鍵が入っているであろう白衣のポケットに手を突っ込み、鍵を掴むと


Bダッシュで執務室を後にした









「もう当分、彼処には行きたくない」






続くかも( ﾟ∀ ﾟ)

＊＊
檸檬美味しいですよね。私、檸檬そのまま食べれます_(:3 」∠)_
更新遅れてすみません( ；∀；)口調は大丈夫でしたでしょうか？

更新…が、頑張ります…_( ´ ω `_)⌒)_

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