閑話// 好きなひとの好きなひと 01 ページ1
「サオリちゃん」
と、私を呼ぶ人は大体みんなちゃん付けで呼ぶ。ちゃん付けっぽいイメージらしい。人より小柄だった。小動物みたいだってよく言われた。可愛いと言われて、悪気がする程捻くれてはいなかったけれど、中学の頃、仲良いクラスメート達からは友達というよりはマスコットのように扱われているような気がしていた。
そんな私には親友と言えるような子はいなくって。それなりに仲の良い子は何人かいたけれど、何処か合わせてる感じがあって、いつも距離を感じていた。その距離を作っていたのは多分私自身だったけれど、あの頃はそれにすら気付いてなかった。
でも高校に入ってから親友と呼べる友達が二人も出来た。Aちゃんとユカちゃん。最初はAちゃんと仲良くなって、そしたら直ぐに元々Aちゃんと仲良かったユカちゃんとも仲良くなった。二人とも女子にありがちな謎の独占欲みたいなのが無くて、二人の間に私が後から加わった形なのに、疎外感を感じたことは一度だってなかった。
こういうのって、いつの間にか仲良くなっていたというのが良くあるパターンなのだろうけれど、私の場合は違う。私にはAちゃんと友達になりたいと思ったはっきりとしたきっかけがあった。
高校に入学してすぐの頃、具合が悪くなって保健室へ向かった事があった。けれど入学したばかりで、思っていた場所に無かった保健室を見つけられず具合が悪かった事もあり早く横になりたくて私は通りかかった男の先輩に保健室の場所を尋ねた。その先輩は優しくて口頭で説明するだけでなく、私を保健室まで連れて行ってくれた。この時はそれが本当にありがたかった。けれど私は直ぐにあの時先輩に声を掛けてしまった事を後悔することになる。私の事が気に入ったらしい先輩に以降付き纏われるというか言い寄られるようになったからだ。
申し訳ないけれど全然、お試しでも良いから付き合ってみようという気にもなれなくて。けれど助けてもらった事もあり、何より相手が三年生の身体の大きな先輩で内心怖かったこともあって、お付き合いするつもりがない事こそ伝えたけれど、その後も頻繁に声をかけてくる先輩に「付き纏うのはやめて欲しい」と言うことが私は出来ないでいた。
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夕色(プロフ) - つばささん» つばささん！ありがとうございますっ。なんとか完結出来ました。でも今だいぶ空気が抜けた風船みたいな状態なので、すぐに次の話を書ける方すごいなーという気持ちでいっぱいです(^_^;)。 (2022年1月24日 19時) (
レス) id: 109b0e65b2 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ - ID違うけどつばさです！完結おめでとうございます！キュンとしたり切なかったり…本当に素敵なお話でした(^^)終わりは寂しいですがお疲れ様でした✨ (2022年1月24日 16時) (レス) id: d22c4c2f70 (このIDを非表示/違反報告)
夕色(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます！月曜固定更新にしたのは、自分的に楽だったからですが読んでくれてる方にも楽しみにして頂いたみたいで嬉しいです。二人とも良い子なのできっと良い人に巡り会えるはず！自己満足な裏設定もお読み頂きありがとうございました😊。 (2022年1月24日 14時) (レス) id: 109b0e65b2 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - はじめてコメントします。このお話を見つけてから、毎週月曜日が楽しみでした。ようやく二人が結ばれてほっとしましたか、失恋した2人も近い未来、大切な誰かと出会えますように。皆優しくて、読んでいて心地いいお話でした。裏設定、面白かったです(*´∀`)♪ (2022年1月24日 10時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
夕色(プロフ) - ubisiさん» コメありがとうございます！なんとか無事に走り切ることが出来ました。青春ど真ん中の話が書きたかったのでそれを感じて貰えたみたいで良かったです。 (2022年1月24日 10時) (レス) id: 109b0e65b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕色 | 作成日時：2021年11月22日 8時
