7話 放課後 ページ7
「モモちゃん、やっほー。」
美術室には、美術部の生徒の他に、補習の生徒が10人くらいいた。ちなみに私は今、部長だ。
「先輩、こんにちは！…あの、次のコンクールのことなんですけど、少しいいですか？」
モモちゃんが奥から手招きした。…手招きって普通先輩にするかな？まあいいや。
「ん？なにー？」
モモちゃんは、言葉では何とも言い表し難いような不思議な絵に、絵の具で色を塗っていた。
モモちゃんは少し周りを見渡し、私に顔を近づけると、わざとらしく声を潜めて言った。
「あの、突然なんですけど、先輩って鹿野さんのこと、どう思いますか？」
「…へ？」
突然すぎるよモモちゃん。
「あ、いやっ。別にそういうことではなくて！…ええと、ああ、そうです。あの、私の友達が気になっているらしくて！…あはは。」
なんだ、そういうことか。
「んー。どうなんだろう。…まあ、顔はいいけどねー。性格はどうだか。」
教室の前で絵を描く修哉を見ながらそう言う。
「そう…ですか。あ、突然すみません。」
モモちゃんが残念そうな顔をしたのはきっと気のせいだ。
「友達が気になっている」ねえ。
あんな奴のくせして、結構モテるからうざい。
幸助だってモテるけど、それは分かる。
…どうして修哉はモテるんだろう。
ガシャーン！
突然の音に驚いた私は、音がした方向を見た。
どうやら、補習に来ていた女子生徒が誤って筆の入った箱を落としてしまったらしい。
そこの床は少し浮いてるから、通る時は気をつけなきゃいけないんだよ。
…なんて、美術部以外知ってるわけないか。
「大丈夫ー？怪我してない？」
そう声をかけたのは、修哉だった。女子生徒が筆を拾うのを手伝っている。
意外と、いいやつなのかもしれない。
「気をつけてねー。」ニコッ
さっきの言葉、やっぱり取り消し。いいやつというより、ただモテたいだけだ。
これだから、私は修哉が嫌いなのだ。
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
