5話 恋バナ ページ5
「あっづーい。」
私はそう言って、机に突っ伏した。まだ朝なのに、何なんだ、この暑さは！
時刻は9時を過ぎたところ。これから1時間目の数学が始まる。
「いやー、しょうがないっすよ、A。クーラー、壊れちゃったんすから。」
前の席に座っている幸助が振り向いて言った。
そう。私は今、幸助の後ろの席なのだ。
このクラスは男子よりも女子のほうが多いため、女子列と男子列に分けると、どうしても女子が一人男子の後ろになってしまうのだ。
ちなみに今、私の右隣にはマリー、その前にはキド、そして幸助の前に修哉。という席。
班活動なんかはこの5人でやるから、一人を除けばものすごく良い席と言える。
ちらっと前のほうの席を見る。修哉は隣の席の女の子と話していた。
「ねえねえ鹿野くん。今度どっか行かない？」
「うん、いーねー。どこにするー？」
全く。ほんと腹がたつ。ちょっとモテるからっていい気になって。
いつだったっけ。覚えていないけれど、確か帰り道で、「好きな人がいるか」みたいな話になった事がある。
その時、幸助は恥ずかしがって何も言わなかったけれど、修哉はこう言っていた。
「好きな人ー？…まあ、いるかなー。でも、その人は僕のこと、そこまで好きじゃないみたいなんだよねー。」
好きな人がいるなら、その人にそう言えばいいのに。何で他の人に愛想を振りまきまくっているのだろう。
まあ、私には関係のない話なんだけどねー。
カノside
あれは多分去年のこと。僕と幸助とAの3人で、「好きな人」について話したことがある。3人って言っても、幸助は黙ってたけど。
確か僕は、「好きな人はいるけど向こうは僕のことをそこまで好きじゃない」みたいなことを言った気がする。
「Aは？好きな人、いるの？」
僕がそう聞くと、Aは少し考えて、
「…いる、けど。」
珍しく、素直に答えた。
…その視線の先には、僕たちよりも数メートル先を歩く幸助の姿があった。
ほら、ね？
僕が好きな人は、僕に興味なんてない。むしろ少し嫌われているくらい。
それに…幸助だって、Aのこと…
そう思うと、胸の奥が少し苦しくなった。
ー駄作者からー
初のカノside！
本当は、セトsideもここに載せようと思ったのですが、収まりきらないので、次のページに進みます。(=ﾟωﾟ)ﾉ
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
