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24話 相談 ページ24

「んんっ…もう朝か」

ぼうっと天井を見上げる。

そう言えば今日は土曜日。何となく枕元に手を伸ばすと、目覚まし代わりのスマホがあった。

パスワードを入力して、ロックを解除する。

通知の履歴を見ると、キド、マリー、幸助、モモちゃん…とあるその最後に、「修哉」の二文字。

この文字に最後に指を触れたのは、一体いつだろう。

「はぁ…」

ため息と共に開いたのは、メールの画面。

宛先の欄に、「モモちゃん」と打ち込む。電話帳から呼び出されたモモちゃんのアドレスをタップして、送り先を決定。

件名は空欄にして、本文に短い一文を打ち込んだ。

『今日のお昼、どっかで一緒にご飯食べない?』





「先輩、突然どうしたんですか?」

モモちゃんは、運ばれて来たドリンクをストローでかき混ぜながら尋ねた。

「…ねえ、モモちゃん。『好き』って、どんな気持ちなのかな」

「へ?…好き、ですか。何かあったんですか?」

「うん。…なんかもう、色々あって自分の気持ちがよくわかんなくなっちゃってさ」

「先輩、もし良かったら、何があったか話してくれませんか?





「こちら、カルボナーラとチョコレートオムライスです。」

目を伏せる私の前に、クリーム色のパスタが置かれる。一方モモちゃんのオムライスは、外観からして明らかに異常だった。

「…うーん。恋愛経験のない私にはよく分かりませんけど、何かで、『恋は噴水で、愛は泉だ』って聞いた事があります」

「噴水と、泉…?」

「平たく言うと、恋は胸キュンというか、大きく心が動く状態で、愛はそっと包み込むような、静かな心の動きってことらしいです」

モモちゃんは緑茶を一口飲んだ。

「噴水のように激しく流れ出るのが恋で、泉みたいにこんこんと湧き出るのが愛ってこと?」

「そう言うことです。…先輩の場合、瀬戸さんに対しては『恋』で、鹿野さんに対しては『愛』だったんじゃないですか?」

「そうなのかな…」

「私の勝手な推測ですけど。恋も確かに『好き』の一つではあると思いますけど、愛には勝てないんじゃないでしょうか」

恋がいつも一番表にある感情なのに対して、愛は心の奥底にある、忘れられない深い気持ちってことなのかな。

「でも、私が修哉を『好き』って……」

いまいち、納得がいかない。

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作品ジャンル:恋愛
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ!コメントありがとうございます!すみません!気がつきませんでした!今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます! (2016年2月9日 18時) (レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです!続き気になるので頑張って下さい!! (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はむかつ | 作成日時:2016年1月7日 19時

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