22話 告白 ページ22
「やっぱり緊張するなぁ…」
誰もいない校門の前で、私は小さくため息をついた。
今日、幸助は委員会の仕事があるらしい。
だけど、多分あと数分もすれば来るはず。
そうしたら…
「A！待ったっすか？」
「はぇ！…あ、ううん！私も今来たところ」
「そうっすか。それにしても、わざわざ待っててくれるなんて、珍しいっすね」
「はは…」
どうしよう。心臓の鼓動が早い。何か言わなきゃと思っても、声が震えてしまいそうで、何も口に出せない。
「あの…さ」
「…？何すか？」
「あのさ……き、今日は良い天気だね」
何言ってるんだろう。自分でもそう思った。
「そうっすねー。まだ暑いっすけど」
何も言い出せないまま、時間が過ぎた。
目の前に、シャッターの降りたパン屋が見える。
もうあそこを過ぎたら、幸助とは道が分かれてしまう。
私は小さく深呼吸をすると、立ち止まった。
「…幸助」
少し前を歩いていた幸助が足を止める。
「今度はどうしたんすか？」
「あのね、私……」
心臓が破けそうなくらいに激しく鼓動している。ぐっと息を呑むと、顔を上げて、幸助をじっと見つめた。
「幸助のことが、好き…です」
語尾が小さくなってしまった。見ると、幸助は、呆気にとられたような顔をしていた。
しばらくの沈黙。先に口を開いたのは、私だった。
「ごめん、突然すぎたよね…」
「…それで、良いんすか？」
「え？」
どういうこと？幸助は、何を言いたいの？
肯定でも否定でもない答えに、何と返せば良いのか分からない。
私はただただ立ちすくんでいた。
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
