3話 朝2 ページ3
「A先輩！おはようございます！」
靴を履き替えていると、突然声をかけられた。
「わぁっ！…って何だ、モモちゃんか。今日も元気だね。おはよー。」
1年下のモモちゃん。美術部の後輩だ。
…何て言うか、すごくユニークな子。
「先輩？どうしたんですか？」
私の目を覗き込んできた。
「…うわっ！別に何でもないよ！ちょっと考え事してただけー。それより、早く行こ？」
「…あー、私はちょっと、遠慮しておきます。…別に、先輩のことが嫌いとかそういうわけではないですよ！！…でも、だって先輩、瀬戸さんと鹿野さんと一緒に行くんでしょう？」
「…そうだけど、別に私は構わないよ？」
「いやー。あの二人と先輩じゃあ、私には到底釣り合いませんよー。…だって、この学校の2大イケメンですよー！？…ほんと、先輩が羨ましいですー。」
「2大イケメン」、ねえ。まあ確かに顔はいいと思うけど。「顔は」。
「でも、そんなこと言ったら、私だって釣り合わないよ？モモちゃんもおいでよー。」
「先輩！ほんと分かってませんね！先輩だって、学校内では3本の指に入るくらいの美人じゃないですかー！」
モモちゃんはぷぅと�を膨らませる。…そう言うモモちゃんのほうがよっぽど可愛いよ？
「そんなこと、無いってー！お世辞にもほどがあるよ？モモちゃん！」
「Aー？何話してるんすかー？」
「あ、幸助ー！ごめんごめん、今行くー！」
「モモちゃん、じゃあ、また部活の時ね！」
私は走り出した。
モモside
「先輩は分かっていない。」
本当のこと。
だって、瀬戸さんも鹿野さんも女子に絶大な人気がある人たち。
もし一緒に登校しているのがそんじょそこらの普通の女子だったら、ファンの中でも若干ヤバめの人たちに取っ捕まっているに違いない。
それがないのは、先輩がすごく可愛いから。
絶対に自分のほうが容姿が劣っているから、勝負をかけられないだけ。
先輩は女子にも人気があるけれど、先輩のことを冷たい目で見ている女子だって絶対にいるはず。
「私には無理なわけだよ。」
はあ、とため息をついた。
自分で言うのもかなりあれだけど、私もそこそこ可愛い部類には入っていると思う。
でも、先輩とは次元が違う。それに…
「瀬戸さん、鹿野さんってさ、絶対A先輩のことが…」
「おい、如月！何ぼーっとしてんだ。もうチャイム鳴るぞー！」
「いでっ！…あ、楯山先生！チャイム？…うわっ、やばい、急がなきゃー！」
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
