18話 後悔 ページ18
カノside
「最低」。
多分、今までに言われた言葉の中で、一番心に突き刺さったと思う。
「私の気持ちなんて全然分かってないくせに！」
Aはそう言って、教室を出て行ってしまった。
「そう…だったのかな…」
椅子に寄りかかって、窓の外を見つめる。
「僕とAが付き合っている」と噂されている事に関して、僕は少し気まずいとは思っていたけれど、正直そこまで嫌ではなかった。
理由は簡単。Aが好きだから。
まあ、それは置いておいて、僕はいつも通りに過ごすことができたのだけれど、もしかしたら、そのせいでAを傷つけていたのかもしれない。
僕がもう少し気を付けていれば、Aの気持ちに気がつくことができたのかもしれない。
好きな子のことを傷つけて、泣かせて。
こんな「最低」な事をしている僕に、Aを好きだなんて言う資格はない。
ふと、視界がぼやけた。
「…僕、何で泣いてるんだし。」
…実は、さっき「本当に付き合っちゃう？」と言った時、結構本気だったりしたのだ。
なのに、断られるのが怖くて、笑って誤魔化してしまった。
もしあの時、誤魔化したりしなければ、Aを泣かせることもなかっただろうな。
「…そろそろ帰ろう。」
見れば、時計の針はもう6時を指していた。
立ち上がり、プリントを手に持って気付く。
やろうとしていたテストは、Aが来た時からそのまま、漢字の中途半端なところで終わっていた。あと半分もある。
「…まあいっか。明日出しても先生怒らないだろうし。」
一人で帰ったその日は、沈みかけた太陽の光がやけに眩しく感じた。
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
