13話 勘違い ページ13
次の日。私が教室に入ると、数人の女子がやって来た。目をキラキラと輝かせている。
何か良いことでもあったのかな？
「ねえねえ、Aちゃん、鹿野くんと付き合ってるって本当！？」
「……へ？」
あまりにも唐突すぎる突飛な質問に、私の思考回路は少なくとも、数秒の間停止した。
……何がどうするとそうなるの？
「良いよねー。もう羨ましすぎるー！」
「それな！」
……私まだ何も言ってないよ？
「鹿野くん、やっぱりかっこいいよねー。」
呆然としている私をそっちのけに、会話はどんどん進められている。
と、その時。
「…Aちゃん…こっち来て。」
ドアの外から必死に手招きしていたのは、昨日会った千波ちゃんだった。
「どうしたの？…あ、忘れ物した？」
「いや、そうじゃなくて…ごめんなさい！」
「え、急に何？」
千波ちゃんは、ものすごく申し訳なさそうな顔で私を見た。
「…鹿野くんとのことで、何か言われなかった？」
「…あぁ、うん。まあ。」
「それ…実は私のせいなの…」
「え、どういうこと？」
千波ちゃんが、何かしたっけ？
「昨日、会ったでしょ？あの後、LI○Eで、『従兄弟と遊園地に行ったら、Aちゃんと鹿野くんに会った』って言ったの。そうしたらいつの間にか、2人が付き合ってるみたいな感じになっちゃって……本当、ごめん…」
あー、そういうことか……確かに、誤解されてもおかしくはないかもね…
ちなみに、私と修哉はLI○Eをやっていない。やっていたら、多分今頃こんな話にはなっていなかっただろうな…
「いや、でも、千波ちゃんは何も悪くないでしょ？見た人が勘違いをしちゃっただけで。」
「でも…」
「だ、大丈夫だから！ね！？悪い噂だったら困るけど、別にそういうわけじゃないし！」
さっきの感じだと、少なくともマイナスにとられることはなさそうだし。
「本当に…？」
「うん、本当に気にしてないから！あ、ほら、チャイム鳴るよ！？」
「Aちゃん、ごめんね…」
「気にしないでいいよ！バイバイ！」
私は作り笑いで誤魔化すと、急いで自分の席へ戻った。
…実際は、気にしてるどころか、気分最悪なんだけどね。
全く、勘違いにも程がある。
今の私に出来ることといえば、苦笑いをすることと、ため息をつくことくらいだった。
ーーーーーー
作者、例の無料通信アプリは使っていないので、詳しい仕組みがよく分かりません。
その辺は大目に見てください！
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はむかつ(プロフ) - 小遥さん» うわああ！コメントありがとうございます！すみません！気がつきませんでした！今ちょっと期末テスト前であれなのですが、テストが終わったらバリバリ書かせて頂きます！ (2016年2月9日 18時) (
レス) id: 878a3a8115 (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - 面白いです！続き気になるので頑張って下さい！！ (2016年1月23日 23時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむかつ | 作成日時：2016年1月7日 19時
